ザ・ロックこと米俳優のドウェイン・ジョンソンさんが主演を務めるディザスターパニック映画「カリフォルニア・ダウン」(ブラッド・ペイトン監督)が12日に公開される。映画は、米カリフォルニアを舞台に、観測史上最大級の巨大地震をはじめ自然災害に襲われ街が崩壊していく中、未曽有(みぞう)の危機に見舞われた人々の姿や、救出に奔走(ほんそう)するレスキュー隊員の姿を描く。ジョンソンさんがレスキュー隊員のレイを演じるほか、カーラ・グギーノさん、アレクサンドラ・ダダリオさんらが出演している。大災害の脅威を臨場感たっぷりに映し出す映像には圧倒される。
ウナギノボリ
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1300キロに及ぶ「サン・アンドレアス断層」の横ずれで巨大な地震が発生し、カリフォルニアが猛烈な揺れに襲われる。フーバーダムが決壊して地面に深い亀裂が広がり、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスといった大都市が次々に崩壊。レスキュー隊のパイロットのレイ(ジョンソンさん)は救難活動に出動するが、サンフランシスコに娘のブレイク(ダダリオさん)が取り残されていることを知り、救助に向かう……というストーリー。
主人公の人物設定を紹介する冒頭の救助シーンからド迫力だが、それをはるかに上回る巨大地震の描写は圧倒的で真に迫っている。映画だから地震はコンピューターグラフィックス(CG)で再現されていると分かっているものの、東日本大震災を体験した日本人にとっては、見ているだけでリアリティーと恐怖が押し寄せてくる。ストーリーとしては家族愛をテーマに、主人公のレイが別居中の妻や娘を救助するために奮闘するという王道パターンだが、レスキュー隊員であるレイが家族を最初に助けに向かうのは価値観の違いなのだろうが理解に苦しむ部分も。地震や津波といった描写に対して割り切れるなら、街が倒壊していく様子はまさに圧巻で、逃げ場のない恐怖やビジュアル的な見応えはエンターテインメント作品として出色だろう。重大な危機に陥ったとき、人はどう立ち向かうかということを、改めて考えさせらる。TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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