ベロニカ・ロスさん原作のベストセラー小説の映画化第2弾「ダイバージェントNEO」(ロベルト・シュベンケ監督)が16日から公開される。前作の3日後という設定で始まる今作では、「勇敢」「無欲」「高潔」「平和」「博学」の五つの共同体いずれにも当てはまらない「異端者(ダイバージェント)」のヒロインのトリスと、博学のリーダー、ジェニーンの攻防が展開していく。
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異端者と判明した「無欲」出身のトリス(シャイリーン・ウッドリーさん)は、「博学」の指導者ジェニーン(ケイト・ウィンスレットさん)の追跡を逃れ、恋人フォー(テオ・ジェームズさん)、兄ケイレブ(アンセル・エルゴートさん)らと「平和」に属する者たちが暮らす村に逃げ込む。一方ジェニーンは、今は亡きトリスの両親が命を懸けて守ろうとした「箱」の中の情報を得ようと必死だった。その封印を解くのが異端者だと知ったジェニーンは、次々と異端者を捕らえては、封印を解くための過酷なテスト「シミュレーション」を課していく……というストーリー。
原作は心理描写に重きを置いていたため、どうしても疾走感を欠きがちだったが、映画はその部分を表情や動きで瞬時に表現することで切り抜け、「平和」の村がジェニーンの手下に襲われる序盤から、「高潔」本部の襲撃シーンを経て、トリスが脳内で体験するシミュレーション、さらにエンディングまで勢いに乗って見ることができた。また、原作の文字だけではイメージしづらかったシミュレーションが、視覚効果によってリアルなものとしてスクリーンに浮かび上がり、まさに手に汗握る興奮を味わうことができる。とりわけ、フォーが藻くずと化していく映像には、映画の醍醐味(だいごみ)を実感させられた。箱に隠された秘密に“それだけ?”感はあるものの、次回作を期待させるには十分なエンディングだ。ウッドリーさんはじめ、エルゴートさんやマイルズ・テラーさんら、前作の日本公開時はほぼ無名だった彼らが、今では有名になっており、その成長が確かめられるのもうれしい。ほかにオクタビア・スペンサーさん、ナオミ・ワッツさんらが出演。16日から角川シネマ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションを経てフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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