話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、橋本エイジさん画、梅村真也さん原作の「ちるらん 新撰組鎮魂歌」です。コミックゼノン編集部に作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
--この作品の魅力は?
土方歳三を主人公とした新撰組の群像劇になります。この作品で橋本先生と梅村先生が一番こだわっている部分がキャラクターの「散り際」です。つまり死にざまを丹念に描くことで、どんな無名なキャラクターでも読んだ人が感情移入できるようになっています。今まで歴史の中に埋もれ、日の目を見なかった漢(おとこ)たちの散り際に注目してください。
--個性的なキャラクターが生まれたきっかけは?
鉄砲の発達など近代兵器が出回り始めていた時代に「刀」という前時代的な武器で立ち向かった新撰組の漢たちは、むちゃくちゃだけどすごく熱い魂をもった漢たちに違いない……ということで「ちるらん」の熱いキャラクターたちができ上がっていきました。そうすると相対するキャラクターたちも必然的にそうなっていきました(笑い)。
--編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
歴史上の人物が両先生の手によって新たに生まれ変わり、個性的なキャラクターとして躍動し始めたときに担当としてより一読者として興奮しています。
--今後の展開は?
新撰組(土方歳三)の最期まで、つまり函館(戦争)まで描いていただければと思っています。
--読者へ一言お願いします。
最新13巻では、幕末の革命児「高杉晋作」が登場します。ちるらんの土方歳三と高杉晋作が出会った時の化学反応をお楽しみください。
コミックゼノン編集部
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