MD松尾のヒット解析:年末年始もモンハン旋風 キッズ向けがしのぎ削る

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 年末年始も「モンスターハンタークロス」(3DS、カプコン)が強かった。コアゲーマーから小学生高学年までというユーザー層の幅広さがヒットの要因だといえそう。購買層を分析してみると、「4」「4G」なども購入したシリーズの熱心なファン、PSPで「ポータブル3rd」などを遊んでいた回帰層、さらに完全新規のキッズ層と三つに分かれており、どの層もきっちり取り込めています。

 今年の年末商戦は例年と比べてもキッズ向けのタイトルが多かった印象。「モンスターストライク」(3DS、ミクシィ)、「妖怪ウォッチバスターズ」(同、レベルファイブ)、「スプラトゥーン」(WiiU、任天堂)、「マインクラフト」(Vita、SCE)と、子供たちも迷うほどだったのでは。一方で、ゲームファン向けのタイトルは「機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE」(Vita、バンダイナムコエンターテインメント)、Z指定タイトルの「フォールアウト4」(PS4、ベセスダ・ソフトワークス)ぐらいとラインアップ的にはちょっとさびしかったですね。

 ◇今週の動き

 新作の発売もなく静かな週になりそうですが、週末3連休の売り上げには期待したいところ。「モンスターハンタークロス」「モンスターストライク」「スプラトゥーン」といった人気作が上位を守るでしょう。

 ◇ランキングは次の通り。(12月21~27日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 モンスターハンタークロス(3DS)

2位 モンスターストライク(3DS)

3位 機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE(Vita)

4位 スプラトゥーン(WiiU)

5位 フォールアウト4(PS4)

6位 妖怪ウォッチバスターズ 白犬隊(3DS)

7位 妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団(3DS)

8位 スーパーマリオメーカー(WiiU)

9位 マインクラフト(Vita)

10位 ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ2(3DS)

 12月28日~1月3日のランキング

1位 モンスターハンタークロス(3DS)

2位 モンスターストライク(3DS)

3位 スプラトゥーン(WiiU)

4位 マインクラフト(Vita)

5位 フォールアウト4(PS4)

6位 スーパーマリオメーカー(WiiU)

7位 妖怪ウォッチバスターズ 白犬隊(3DS)

8位 妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団(3DS)

9位 機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE(Vita)

10位 どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー(3DS)


 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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