東海テレビ・内田社長:フジテレビ亀山社長の昼ドラフライング発言に理解 「本音が出たのかなと」

会見した東海テレビの内田優社長
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会見した東海テレビの内田優社長

 東海テレビ(名古屋市東区)の内田優社長は20日、同局で会見し、フジテレビ系で全国放送している昼の連続ドラマ(昼ドラ)を今年3月で終了すると発表した。昨年11月にフジテレビの亀山千広社長が定例会見で、東海テレビの発表を前に、同ドラマの終了について発言したことについて、「そういう(終了する)方向でという希望的観測で本音が出たのかなと考えております」と理解を示した。

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 内田社長は、昼ドラの終了について「何年か前から話はあった」とし、その理由として「一番はライフスタイルの変化。平日の昼間に連続してドラマを見る時代ではなくなったのかなという実感がある」と挙げた。また他局の午後帯で生番組が主力になり、「各局の情勢の変化の中でドラマを作り続けていくのかどうかという気持ちもあった」ことや、「(昼ドラの)視聴率の低迷が続いた」ことも挙げた。

 またこの日、4月から放送枠を毎週土曜の午後11時40分~深夜0時35分に移し、「土ドラ」として全国放送のドラマを制作することも発表。内田社長は「フジテレビなどと協議を重ねた結果。(昼ドラは)東海テレビのへその緒みたいなもの。毎週全国に向けて打って出るにはドラマだろうと(いう結果になった)」と説明し、「いろんなやりとりがあった。押し引きが何度もありまして、長い時間をかけて最終的に土曜11時40分からで、腹をくくって挑戦していこうということになった」と明かした。

 新しい「土ドラ」は、「大きな可能性を秘めた放送枠。大人に向けた本格ドラマをコンセプトに、これまで半世紀以上にわたって培ってきた人間ドラマを、引き続き存分に描いていきたい」という。1作目は、4月2日から、愛知県出身のミステリー作家、雫井脩介(しずくい・しゅうすけ)さんのサスペンス小説「火の粉」をドラマ化し、全9回の予定で放送する。ジャンルを縛らず、「ホームドラマ、コメディー、ラブロマンス、アクション……。多彩な内容で制作したい」とした。

 昼ドラは1964年にスタート。今年2月放送の「嵐の涙 ~私たちに明日はある~」(佐藤江梨子さん主演)で52年の歴史に幕を下ろすが、「(午後11時台という)準ゴールデン帯への挑戦なので、結果を出すしかない。感慨にふけっている場合ではない。全力で取り組んでいく」とコメントした。

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