ドロドロの愛憎劇が代名詞となっている東海テレビの昼ドラが路線変更する。11月3日スタートの「シンデレラデート」(東海テレビ・フジテレビ系、毎週月~金曜午後1時半放送)で、不倫ドラマを描くものの、キラキラした切ない大人のラブストーリーに仕立てるという。路線変更について東海テレビの後藤勝利プロデューサーは、今の時代は現実がドラマの世界を追い越していると指摘しながら「現実に“ドロドロ”“愛憎劇”があふれているなら、真逆をやろう」と今回の“脱ドロドロ路線”に至ったという。
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「シンデレラデート」は、夫と穏やかな結婚生活を送っていた高校教諭のヒロインが、ジャカルタで心ひかれる男性と出会い、日本で運命の再会を果たす切ないラブストーリー。ヒロインの西村真琴に連続ドラマ4年ぶり主演の星野真里さんを起用し、真琴と恋に落ちる結城涼太を眞島秀和さん、真琴の夫の西村健吾をお笑い芸人の陣内智則さんが演じるほか、黒川智花さん、井上順さん、雛形あきこさん、岡江久美子さんが出演する。
東海テレビの昼ドラは今年で50年目を迎える伝統のドラマ枠。文芸路線、ど根性ドラマなど多くの話題作を生んできたが、特に1980年代に「嵐が丘」「風と共に去りぬ」などを翻案した「愛の嵐」「華の嵐」といったグランドロマン路線が受け、その後も「真珠夫人」や「牡丹と薔薇」など中島丈博さん脚本の愛憎劇が幅広い世代の女性に受け入れられ、愛憎ドロドロ劇が代名詞となっている。
後藤プロデューサーはこれまでに不倫をしている主婦たちと実際に会って話を聞いたといい「“ドロドロ”“愛憎劇”は弊社のお家芸だと思っていましたが、もはや街中にあふれていて、むしろ現実の方がドラマを陵駕(りょうが)しているとさえ思いました」と実感したといい、「現実に“ドロドロ”“愛憎劇”があふれているなら、真逆をやろう。キラキラした切ない大人のラブストーリーにしようと。そんな思いを込めて、タイトルを『シンデレラデート』にしました」と話している。
ドラマは11月3日から12月末の8週にわたって全39話を放送予定。主演の星野さんは「王道の恋愛ドラマであるこの作品で、視聴者の皆さんの冒険心を刺激できたら、と思います」と抱負を語っている。
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