日本アカデミー賞:最優秀助演男優賞は本木雅弘 2作とも「なんとかやり切れた」

「第39回日本アカデミー賞」で最優秀助演男優賞を受賞した本木雅弘さん
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「第39回日本アカデミー賞」で最優秀助演男優賞を受賞した本木雅弘さん

 「第39回日本アカデミー賞」の授賞式が4日、東京都内で開かれ、「日本のいちばん長い日」(原田眞人監督)で昭和天皇を演じた本木雅弘さんが最優秀助演男優賞に選ばれた。昨年の最優秀助演女優賞の黒木華さんからトロフィーを贈られた本木さんは「原田監督からオファーをいただいて、こんなうれしいことが起こるとは撮影中には思いもよりませんでした」と喜びを語った。

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 「天空の蜂」(堤幸彦監督)でも候補となる優秀助演男優賞に選ばれていた本木さんは「両作品とももがき、あがいた役作りでしたので、ちょっと詰めが甘かったかなと正直心配している部分も残ってはいるんですが、なんとかやり切ることができました」と明かした。

 さらに「つい力んでしまうお芝居をしてしまうタイプですが、50代を迎えて、いい意味で物事のとらえ方が、肩の力が抜けていきそうな気配がしています」と語り、「これからも新たな出会いやうまく時代の風をつかみながら楽しんでお芝居をしていきたい」と意欲を見せていた。

 「日本のいちばん長い日」は、映画は半藤一利さんのノンフィクションが原作。太平洋戦争末期の日本を舞台に、降伏か本土決戦かを巡って決断に苦悩する陸軍大臣・阿南惟幾(役所広司さん)や昭和天皇(本木さん)、鈴木貫太郎首相(山崎努さん)、降伏に反対する畑中少佐(松坂桃李さん)らの姿を描いた。

 本木さんは1993年「シコふんじゃった」、2009年に「おくりびと」で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を獲得しているが、最優秀助演男優賞は今回が初めて。

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