俳優の佐藤健さんが、人気作家・朝井リョウさん原作の映画「何者」(三浦大輔監督、10月15日公開)に主演することが11日、明らかになった。就職活動を通して自分が何者かを模索する5人の大学生の姿をリアルに描く作品で、山田孝之さん、菅田将暉さん、岡田将生さん、有村架純さん、二階堂ふみさんという“主役級”のキャストが集結した。
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映画は「桐島、部活やめるってよ」などの著者・朝井さんの直木賞受賞作となった同名小説が原作。在学中に行った海外ボランティアやサークル活動の経験のアピール、手作りの名刺の作成、SNSの活用、業界の人脈の自慢など、誰もが就活中に経験した“あるある”とうなずけるような内容を盛り込みながら、就活のやり方やスタンスに嫌悪感を覚え、徐々に変化していく人間関係を描いていく。
人を分析するのが得意な拓人(佐藤さん)、天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田さん)、光太郎の元恋人で、拓人が思いを寄せ続ける実直な性格の瑞月(有村さん)、人一倍「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂さん)、社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田さん)の5人の大学生を軸に物語が進む。山田さんは、拓人の大学の先輩を演じる。
◇各キャストのコメント全文(敬称略)
<佐藤健> クランクイン前に何日間かキャスト全員が集まってリハーサルをやらせていただきました。にもかかわらず撮影当日もまた鬼のようにリハを繰り返す、舞台げいこのような現場です。三浦監督のもと、キャスト一同三浦組の劇団員になったつもりで残りの撮影も全力を尽くしたいと思っております。この一筋縄ではいかない原作を、この一筋縄ではいかないキャスト、スタッフのみなさんと映画化できることをうれしく思います。さて、どんな映画が出来上がるのでしょうか。ご期待ください。
<有村架純> この度、映画「何者」に出演させていただくことになり、役作りのための経験として就職活動の体験をさせていただきました。エントリーシートの記入や、面接官との質疑応答など、味わったことのない空気の中、周りの友達はこのような経験を経て社会に出るのだと改めて感じると共に、自分自身がどうあるべきかを考えさせられました。就活生5人、同じ舞台でお芝居をすることが楽しみですし、たくさん刺激を受け、たくさん吸収したいと思います。とても面白い作品になりそうだとワクワクしています。皆さんと精いっぱい頑張ります。
<二階堂ふみ> 同じ世代間で感じる社会との距離や自分との向き合い、さまざまな感情が渦巻く「何者」。面白い作品にできたらと思います。三浦組、とても楽しみです!
<菅田将暉> 想像を絶する群像劇。想像を絶するギターボーカル。想像を絶する就職活動。絶しまくりのスタートでしたが、神谷光太郎の「まっすぐさ」を武器に、今、すごくワクワクしています。現場では毎日、佐藤健くんがニヤニヤしています。これは何かありますね(笑い)何だか面白くなりそうな予感があります。予感で終わらせないように、ビシッとかましてやります!
<岡田将生> 宮本隆良。なかなかのくせ者です。このくせ者を三浦監督とどう作っていくか。 撮影は始まっていますが、確実にいいキャラクターになる自信があります。この作品のいいスパイスになれるよう頑張っていきたいと思います。
<山田孝之> 以前から三浦監督とはお仕事をしたいと思っていたので、今回お声がけいただいてとてもうれしく思っています。うわさには聞いていましたが、現場ではなかなかOKが出ず、何度も何度も最善を目指しテークを重ねていますが、芝居を細部まで突き詰めさせてもらえるチャンスだと思い、必死について行っています。と、言いたいところですが実際はスターキャストが集まっていてヒット作のにおいがしたので便乗したというのが事実です。
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