マンガ質問状：「おそ松さん」　トト子ちゃん主役の構想も

　話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、大人気アニメのコミカライズながら、オリジナルの物語が描かれるシタラマサコさんのマンガ「おそ松さん」です。「月刊YOU」（集英社）編集部の薮春彦さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

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－－この作品の魅力は？

　アニメ「おそ松さん」のキャラの魅力はそのままに、シタラさんのキレのあるギャグ、言葉のセンスが最大限に生かされたマンガだけのオリジナルエピソードが見どころです。

－－作品が生まれたきっかけを教えてください。

　もともと（アニメ「おそ松さん」を制作した）スタジオぴえろさんと、うちの編集長との間にお付き合いがありまして、アニメ「おそ松さん」の放送に際してマンガもやりたい……ということで声を掛けていただきました。シタラさんは「ギャルジャポン」でもリアルにダメそうな人たちを面白く描ける方だったので、この企画がピッタリだと思って、マンガ化を依頼しました。

－－編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。

　この企画を聞いたのはアニメが放送される前だったのですが、全く世間の反応が予測がつかず、どういう切り口でマンガ化するべきなのか非常に悩みました。「YOU」が女性誌なので、トト子ちゃんが主人公で……という話も当初はあったりしました。連載スタートはアニメが大人気になった後なので、シタラさんも相当なプレッシャーだったと思いますが、結果的に非常にうまくアニメの世界観にはまった作品になっているのではないでしょうか。

－－今後の展開はどうなりますか。

　直近だと、YOU6月号ではアニメにもある六つ子がイケメンになる「F6」が登場します。7月号では「じょし松さん」のネタも掲載されますのでお楽しみに！

－－ズバリ……、アニメの2期はあるのでしょうか？

　あるといいな！と心の底から願っております。（みなさん同じ気持ちだと思いますので……）

－－読者へ一言お願いします。

　アニメの放送は終わってしまったのですが、マンガ「おそ松さん」の連載はまだまだ続きます。ぜひマンガの方でも大騒ぎする六つ子たちの生活を楽しんでいただけたらうれしいです。

集英社　月刊YOU　薮春彦