ダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のボーカル・数原龍友さんが声優に初挑戦した海外ドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー<ファースト・シーズン>」のブルーレイディスク(BD)&DVDが10月にリリースされる。大のアメコミ好きで、念願の声優デビューを果たした数原さんに、アフレコ収録のエピソードや、理想のヒーロー像などを聞いた。
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「レジェンド・オブ・トゥモロー」は、DCコミックスのヒーローが集結し、生けるレジェンドとなって時空を超え、世界を救うというヒーローアクションドラマ。数原さんは日本語吹き替え版で、ヒーローたちと敵対する悪役「二代目デスストローク」の声を演じる。
もともと、大のアメコミ好きという数原さんは「うれしくて言葉になりませんでした。まさか本当に声優に挑戦させていただけると思ってなかった」と声優デビューの喜びを口にする。声が低いことにコンプレックスを抱いていた時期もあったが、「ポジティブに捉えられるようになってからは前向きになった」と語る。
ポジティブな意識を持つことで、声の仕事に興味が出てきたという数原さん。悪役は自ら希望した。「声が低いので、勝手なイメージですが、悪役のほうがハマるかなと思って」と理由を語る。悪役をリアルに演じるため、独自の練習も行った。「ボイスレコーダーで録(と)って、何度も客観的に自分の声を聞いてみた。聞いている方にせりふがしっかり伝わるかなと意識して」と努力の一端を明かす。「なにせ悪役なので、怒鳴るような声というか、わざとからすような声を使って試しました。自分でもこんな声が出せるんだと知れたいいきっかけでしたね」と振り返る。
声優デビューにあたり、メンバーの応援も励みになった。「特別に頑張ってねとメッセージがあったというよりも、いつものグループの“空気感”の中で、ふざけて(自分が)せりふを言ったのを聞いて、『なんか声優っぽいねー』と言ってくれたり。それが意外に自分の中で励みになりました」と明かす。では、メンバーと練習も?と聞いてみると「そこまではいかなかったです。照れくさくて」と笑う。
作品の魅力について、「ヒーローだけじゃなく、悪者も一つの目標に向かって戦っていく。なかなか一丸になれない部分もあって対立することもある。そういう部分が面白さ」と語る数原さん。アメコミのほかの作品では、人気キャラクターのスーパーマンを別のアプローチで描き出した「マン・オブ・スティール」(ザック・スナイダー監督)がお気に入りといい、「スーパーマンってヒーローの原点みたいなところがあるじゃないですか。空を飛べて、力持ちで。3~4回は見ましたね。いつ見てもワクワクします」と目を輝かせて語る。
スーパーマンは数原さんにとって理想のヒーロー像だ。現実世界では、「EXILE」のHIROさんがスーパーマンという。「憧れであり、僕たちの中でずっとヒーローであり続けるのはHIROさん。自分たちに夢とか希望を与えてくれます。『スーパーマンはHIROさんです』というのは恐れ多いんですけど、自分の中ではヒーローですね」と語る。
改めてアフレコ収録の感想を聞いてみると、「すごく難しかったんですけど、楽しい時間でしたし、自分の声を研究するのが楽しいなと改めて気づくことができました」とにっこり。「今回の役はリーダー格だったので、周りに訴えかけるというか、怒鳴ったりすることも多かったですけど、次は悪役でもクールな役もやってみたい。悪役に限らず、ヒーローもやってみたいですね」と意欲的だ。
今後の目標は「アクションシーンが多い映画だと、格闘シーンでのリアリティーが求められてくる。アクション映画は面白そうですね」と語り、ドキュメンタリー番組のナレーションにも興味を示すなど意欲旺盛。「まだド新人というか、もっともっと学ばないといけないことも多い。やりたいことはたくさんあるので、一歩ずつ勉強しながらできれば」と力強く語った。
「レジェンド・オブ・トゥモロー<ファースト・シーズン>」コンプリート・ボックスは10月5日に発売される。BDは1万1300円、DVDは9400円(ともに税抜き)。
<プロフィル>
かずはら・りゅうと。1992年生まれ、兵庫県出身。ダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のメンバーとして活躍中。趣味は買い物、音楽観賞、映画観賞。特技はけん玉。10月5日に発売される「レジェンド・オブ・トゥモロー<ファースト・シーズン>」で悪役「二代目デスストローク」の声を担当している。