お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが13日、“緊急謝罪会見”を東京都内で開いた。舛添要一東京都知事や野々村竜太郎元兵庫県議の仕草を「ギャグ」として引き継ぐために開催したイベントだが、好感度向上のため最近スタートした「パインアメ配り」について、「先輩芸人のパクリだ」と追及されると“号泣”して反論、最後には「第三者の厳しい目で検証する」と公約。ファンキー加藤さんや三遊亭円楽さん、ベッキーさんら謝罪会見が相次ぐ中、“炎上覚悟”のパフォーマンスに賛否両論、盛り上がりそうだ。
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西野さんは芸歴16年で持ちギャグがないことに気づき、「芸人として一大事」と不安を覚えたといい、「近年の日本で代々受け継がれている“ギャグ”」として、2014年に野々村竜太郎元兵庫県議や5月に舛添要一東京都知事が記者会見で、質問を聴く際に片方の耳に手をあてる「聞こえない」仕草と、水を飲む時に手で隠しながら飲む「変な水の飲み方」を“ギャグ”として受け継ぐことを決意。だが、このギャグを使うためには、「謝罪会見」というシチュエーションが必要だとして、「記者席」を販売し、西野さんに厳しい質問をぶつけてもらうことにした。
「謝罪会見」には、ファンやマスコミ関係者ら約60人が参加。西野さんは黒のスーツにネクタイ姿で登場した。ファンからのさまざまな質問に、「変な水の飲み方」を何度も見せながら答え、声の小さな質問には「聞こえない」ポーズを見せて、会場を沸かせたが、会場から、「謝罪する気はあるのか」と野次が飛ぶ場面もあった。
西野さんはこれまで、ツイッターで放送作家の鈴木おさむさんの著書を批判して騒動になるなど、さまざま発言で炎上を繰り返し、バラエティー番組「アメトーーク!!!」では「好感度低い芸人」のアンケートで1位に輝くなど、好感度の低さには定評があったため、「アメちょうだい」と声をかけられたらパインアメをあげる「パインアメのオッチャン」になると宣言し、「好感度低い芸人」からの脱却を図ろうとしていた。ところが、2007年に解散したお笑いコンビ「ビッキーズ」が漫才の時に観客にアメをばらまくパフォーマンスをしていたことから、「パクリではないか」との質問が飛び、西野さんの表情が一変した。
西野さんは、ビッキーズのアメを配るパフォーマンスを知っていたことを認めた上で、「最初にアメを配ったのは、ガリゲルという(読売テレビのバラエティー)番組の音楽祭のオープニングで、トークとか面倒くさいなと思って、アメさえ配っていれば盛り上がるなと思ってやった。その1回だけのつもりだった」と語り、それを知ったメーカーから2000個のアメが送られてきたため、アメ配りを始めたと説明。だが動揺を隠せず、「ビッキーズ」を「ベッキーズ」と言い間違えて興奮し、「私も追い込まれているんですよ。ただ喜んでもらおうという一心でやったんで、パクリっていうのは違う!」と号泣しながら釈明した。
疑惑について、“第三者委員会”の設置も検討し、「第三者の厳しい目で、パクりと判断されれば、また会見します」と語り、パインアメ配りについては、「2000個のアメがなくなるまでは続ける」とあくまでも“続投”を宣言していた。
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