高畑充希さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」は11日から、第15週「常子、花山の過去を知る」に入る。女性の役に立つ雑誌を創刊した常子だが、雑誌作りに行き詰まり、挿絵の依頼で知り合った花山伊佐次(唐沢寿明さん)に相談する。そこで花山の才能を知った常子は……。
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「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」創業者の大橋鎭子(しずこ)の軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が浜松から上京し、女性向けの雑誌を創刊。高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。
第14週「常子、出版社を起こす」は、終戦後、貸本業をしながら甲東出版を守ってきた常子が、女学校時代の親友・綾(阿部純子さん)と再会。裕福だった綾も夫が戦死し、実母と息子と3人でその日暮らしになっていたが、学生時代に夢中で呼んだ平塚らいてうの「青鞜」を心のよりどころにしているという。それを聞いた常子は「女の人の役に立つ雑誌を作りたい」と決意。甲東出版を辞めて、妹たちと新たな夢に向かって歩み始める……という展開だった。
第15週は、常子たちが創刊したファッションがテーマの雑誌「スタアの装ひ」は最初は大成功したが、粗悪な類似品が出回り、大量の売れ残りが出てしまう。失敗の原因を解明するため、常子は花山(唐沢さん)に相談すると、厳しいが的確な指摘を出され、感銘を受ける。五反田(及川光博さん)によると、花山の才能は、業界で知らぬ者はいないほどだが、「二度とペンは握らない」と宣言しているという。常子は花山に編集の道に戻ってもらうべく、勤め先の喫茶店を訪ねるが、そこで関元(寺田農さん)という老人から花山が筆を折ることになった理由を聞く。一方、雑誌を売ろうと闇市を回っていた鞠子(相楽樹さん)と美子(杉咲花さん)が、場所代を巡って怪しい男たちに絡まれているところに、水田(伊藤淳史さん)が現れ、何とか事情をごまかして危機を救う。そして常子は花山の才能を生かすために粘り強く思いを伝える……というストーリー。
第15週の見どころは、天才編集長として、常子の“魂のパートナー”となる花山がいよいよ本格登場。アドリブ連発という唐沢さんと、それを受ける高畑さんの演技にも注目だ。
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