真田丸:秀次・新納慎也が墓前で涙 娘役・岸井ゆきのと最期の地へ

金剛峯寺、光臺院(和歌山県高野町)を訪れた「真田丸」に出演中の新納慎也さん(左)と岸井ゆきのさん=NHK提供
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金剛峯寺、光臺院(和歌山県高野町)を訪れた「真田丸」に出演中の新納慎也さん(左)と岸井ゆきのさん=NHK提供

 NHK大河ドラマ「真田丸」で豊臣秀次を演じる新納慎也さんと娘のたか役の岸井ゆきのさんが、高野山の金剛峯寺、光臺院(和歌山県高野町)を訪れた。光臺院の裏山には秀次の墓所があり、新納さんは墓前で手を合わせ「僕が入るのもやっとの小さな墓所。こんな扱いをされなきゃダメだったのかな……。僕が演じてきた秀次はすごく明るくて、一生懸命頑張ってきたので、彼が亡くなった後に、こういう寂しい場所にひっそりと眠っていると思うと、すごく悲しい」と涙を流した。

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 金剛峯寺には1595年に秀次が自害したことで知られる柳の間があり、「秀次自刃(じじん)の間」とも呼ばれている。新納さんは「自刃の間は思っていたよりもずっと狭い空間。どういう思いで命を絶ったのかな……」と語った。また、秀次への思いを「今まで、秀次は“殺生関白”と言われてきたけれど、今回、僕が演じて来た秀次が一番真実に近いと考証の先生から教えていただいたし、僕もそう思って演じてきた。『真田丸』の秀次が真実であるなら、少しでも歴史の汚名をすすげたのかなと思う」と明かした。

 17日放送の第28回「受難」では、秀次の最期が、最新の調査による新しい解釈で描かれる。切腹のシーンの撮影について新納さんは「自分の感情を抑えられなくて、心臓のドクドクドクドク……という音が、着物の下につけているマイクが拾うほどだった。きり(長澤まさみさん)や信繁(堺雅人さん)など、大切な人のことを思い浮かべながら、笑顔の秀次らしく、最期に笑おうとする秀次を演じた。金剛峯寺の自刃の間ではそんな感情がよみがえってきた」と話した。

 また、岸井さんは「父である秀次公が亡くなった地だと思うと、胸がいっぱいになった。秀次公の妻や子供30人あまりは殺される運命にあるのですが、私が演じる、たかがどう描かれるのか、ぜひ放送をご覧ください」と語った。

 「真田丸」は、堺雅人さんが真田幸村の名でも知られている戦国時代の人気武将・真田信繁を演じ、戦国時代に信州の小さな領主のもとに生まれた信繁が、家族とともに知恵と勇気と努力で乱世を生き抜く姿を描いている。三谷幸喜さんが2004年放送の「新選組!」以来、12年ぶりに大河ドラマの脚本を手がけ、長澤さんや大泉洋さん、草刈正雄さんらが出演している。放送はNHK総合で毎週日曜午後8時ほか。

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