滝藤賢一:三重発ドラマで「伊賀弁に苦労」 昭和家電収集で“変人扱い”の中年男に

NHK津放送局が制作する今冬放送のドラマ「ラジカセ」の会見に出席した(左から)向鈴鳥君、滝藤賢一さん、安藤玉恵さん
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NHK津放送局が制作する今冬放送のドラマ「ラジカセ」の会見に出席した(左から)向鈴鳥君、滝藤賢一さん、安藤玉恵さん

 俳優の滝藤賢一さんが7日、NHK津放送局制作の地域発ドラマ「ラジカセ」(BSプレミアム、今冬放送)の撮影現場で共演者とともに会見した。ドラマは三重県の伊賀市、名張市が舞台。昭和家電を自宅の倉庫いっぱいに収集し変人扱いされている45歳の男の役で主演を務める滝藤さんは「伊賀弁に大変苦労していますが、役に集中できるように早い段階から練習を重ねてきました。いろんな昭和家電がすごく懐かしくて、若い世代の人にもこのかっこよさを感じてほしいですね」とアピールした。

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 ドラマは津放送局が4年ぶりに制作する地域発ドラマ。映画「武士道シックスティーン」 「海月姫」などの脚本家・大野敏哉さんが手がけるオリジナル作で、昭和家電の収集家で45歳の有山(滝藤さん)は、古いカセットテープをきっかけに、孤独を抱える9歳の少年・将太(向鈴鳥=むかい・すずと君)と出会い、心の距離を縮めていく……という物語。将太の母を安藤玉恵さんが演じ、スナックのママ役でキムラ緑子さんも出演する。

 会見は、主人公のモデルになった男性が所有する伊賀鉄道・上野市駅周辺の倉庫で行われ、向君、安藤さん、脚本の大野さん、NHK津放送局の遠山哲也チーフ・プロデューサーも出席した。

 滝藤さんは「最初は、この男のように昭和家電を愛せるのかと思った」というが、「(自分にとって)思い入れのある植木におきかえて演じることにした」と明かした。また、台本を読まずに出演を決めたといい、「主役と聞いていたので『やる』と言っていましたが、実際に(台本を)読んでみて、笑えて泣けて最高の作品」と自信を見せていた。

 大野さんは「私は名古屋出身で、隣県である三重が舞台のドラマを作れること、そして同じ名古屋出身で昔から面識のある滝藤くんとは、いつか一緒にやりたいと思っていたので、この作品にはとても縁を感じています」と喜び、ストーリーを「大人と子供の区別がはっきりしないこの時代に、どうすれば大人になれるのか(を描いた)。その意味で、大人にとっても子供にとっても成長物語になっている」と説明していた。

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