恋妻家宮本:「ミタ」脚本の遊川監督デビュー作がモントリオールで上映

「第40回モントリオール世界映画祭」に出品された映画「恋妻家宮本」舞台あいさつの様子(C)2017「恋妻家宮本」製作委員会
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「第40回モントリオール世界映画祭」に出品された映画「恋妻家宮本」舞台あいさつの様子(C)2017「恋妻家宮本」製作委員会

 カナダで開催中の「第40回モントリオール世界映画祭」で3日(現地時間)、ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション(初監督作品)部門に出品されている映画「恋妻家宮本」(遊川和彦監督)が公式上映された。立ち見客が出るほどの盛況で、会場には上映中、笑い声やすすり泣く音も響き、終了後には約5分にわたり拍手や歓声が起きたという。

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 同映画は、大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)などで知られる脚本家の遊川和彦さんの初監督作品(2017年1月28日公開)。重松清さんの「ファミレス」(日本経済新聞出版)が原作。熟年離婚をテーマに、息子が結婚して独立し、25年ぶりに夫婦2人きりで生活することになった中学教師の宮本陽平(阿部寛さん)と、妻・美代子(天海祐希さん)の姿を描いている。

 上映前の舞台あいさつには、遊川さんと天海さんが登場し、遊川さんは「この映画で私は、60歳にして初めて監督をするという夢がかないました。本日がワールドプレミアで、モントリオールのみなさんに、世界で一番初めにご覧いただくことになり、光栄です」とあいさつし、上映後には「会場の方々にたくさん笑っていただけて、うれしいです。これをきっかけに、世界中の人に見てもらいたい」とコメント。

 天海さんは「外国の言葉も文化も違うお客さんとご一緒させていただいて、やっぱり笑う場所がちょっと違ったり、それがすてきだったり、うれしかったりしました」といい、「言葉やシチュエーションの細かい部分が伝わらなかったとしても、表情の合間や沈黙で感情は伝わっていたんだなという気がしました」とメッセージを寄せている。

 また、2人はモントリオールの観光名所の「ノートルダム大聖堂」「サン・ポール通り」なども訪問した。

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