2016年の本屋大賞で2位にランクインした住野よるさんのベストセラー小説「君の膵臓をたべたい」(双葉社)が、2017年夏に、女優の浜辺美波さんと歌手で俳優の北村匠海さんのダブル主演で実写映画化されることが13日、明らかになった。2人はともに映画初主演で、ヒロインで重い膵臓の病を患う高校生の山内桜良を浜辺さん、桜良の病気を唯一知るクラスメートの「僕」を北村さんが演じるほか、教師となった「僕」役で小栗旬さん、桜良の親友で結婚を控える恭子役で北川景子さんも出演する。
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映画は、教師となった「僕」が学生時代を回想する形で、現在と過去の二つの時間軸が交差する。高校時代のクラスメート・桜良の言葉をきっかけに母校の教師になった「僕」(北村さん、小栗さん)は、教え子の栗山と話すうちに桜良と過ごした数カ月を思い出していく。学生時代の「僕」は膵臓の病を患う桜良が書いていた闘病日記「共病文庫」を偶然見つけたことから、次第に桜良と一緒に過ごすようになる。だが、懸命に生きる桜良の日々は終わりを告げる。桜良の死から12年、「僕」との結婚を目前に控えた桜良の親友・恭子(北川さん)も桜良との日々を思い出していた……というストーリー。「黒崎くんの言いなりになんてならない」(16年)などの月川翔監督がメガホンを取り、「アオハライド」(14年)などの吉田智子さんが脚本を担当する。
浜辺さんはオファーを受けて「驚きと一緒に、胸にたくさんの感情があふれ出てきて、本当に幸せだと感じています」と心境を語り、「桜良ちゃんは、強くて強くて弱い子だと思います。そんな桜良ちゃんを思うと読んでいるうちに切なさと強い思いに涙がこぼれました。桜良ちゃんの元気のよさと強い思いを表せるよう精いっぱい頑張ります」と意気込みを表現。北村さんは「今回演じる『僕』は、“自分の領域”を持っている孤独な子なんですが、(桜良と出会ってから)どんどん変わっていっていくので、その姿をお芝居で表現できるよう真剣に取り組んでいきたいと思います」とコメントしている。
また北川さんは「『君の膵臓をたべたい』のお話をいただいたときはタイトルのインパクトに驚きました。私は学生の頃、大切な親友を失った女性の役を演じます。監督、小栗さんとも初めてなので現場がとても楽しみです」とコメント。小栗さんは「オファーを受け、登場しないはずの人物なので正直驚きましたが、制作チームが紡いだ新たな脚本に新たな覚悟を感じ、出演させていただくことにしました」といい、「若い2人の純粋さとエネルギーを壊さずにバトンを受け取り、作品の一つのピースとなれるよう頑張ります」と意気込みを語っている。
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