浜田麻里:「誤解、批判されてなんぼ」 “先駆者”のプライドと“ロック魂”の源

WOWOWでライブが放送される浜田麻里さん
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WOWOWでライブが放送される浜田麻里さん

 歌手の浜田麻里さんが、全国ツアー「Mari Hamada Tour 2016 “Mission”」の東京公演として5月末に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行ったライブの模様がWOWOWで25日に放送される。アコースティックコーナーや衣装チェンジを挟みつつ、時に3本のギターが奏でるブ厚いサウンドに対峙(たいじ)するなど、衰え知らずの声量とパワフルさで2回のアンコールを含め24曲を熱唱。さらに「誤解されてなんぼ、批判されてなんぼだと思ってきた」と、日本のロックシーンをけん引してきた女性シンガーとしての思いをステージ上で打ち明けていた浜田さんに、音楽にかける思いを聞いた。

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 ◇モダン・ハードロック作「Mission」全曲披露 ライブは「常に挑戦の場」

 浜田さんは「セルフプロデュースの女性ロックシンガーの先駆け」としてデビューから30年以上、多少の浮き沈みを経験しながらここまで走り続けてきた。今年に入ってからも1月に日米のトッププレーヤーを招き、転調や変拍子を多用するなど、これまで以上にテクニカルでハード、かつ創造性豊かなサウンドを追求した25枚目のオリジナルアルバム「Mission」を発表し、話題を集めた。

 アルバムでは「大人になった自分にとってマスターピースになりえるもの」を目指したといい、「音としてはモダンなハードロックというものを軸に。特に30周年を皆さまに盛り立てていただいた後ということで、より自分の中でクリアしなくちゃいけない合格ラインが高かったわけですから、それにまい進してきた日々があって、なんとか合格ラインには到達できたのかなって」と振り返る。

 同作を携えての「Mari Hamada Tour 2016 “Mission”」では、収録曲を全て披露し、「もろMissionというか。今まではなかなかできなかったことなので、それも一つ自分の中での達成感となった」と笑う浜田さん。25日に放送される東京公演でもアルバム曲を全力パフォーマンスする姿がたっぷりと楽しめ、「セルフプロデュースの女性ロックシンガーの先駆けとして、(ライブは)常に挑戦の場であり、バンドも含めて日本を代表する音楽でありたいって思ってやっている。そういうものが垣間見えるものになっていればいいなって思いますし、その辺をかみしめていただければ」とアピールする。

 ◇「右へならえ」へのアンチテーゼが「自分の中のロックスピリット」

 またデビュー当時と比べて、音楽やライブに対する姿勢、情熱は「基本的に変わらない」という浜田さんは、「子供の頃から歌うことが自分にとっては当たり前で、それこそMission(使命)じゃないですけど(笑い)、そういう気持ちできましたので、歌い続けることは自分にとって当たり前のこと。いろいろな時代がありましたけど、ありがたいことに求められる自分っていうのが常にあって、それに応えるっていうので、続けてこれたっていうのが大きい」と語る。

 今回のライブのMCでは「デビュー以来、誤解されてなんぼ、批判されてなんぼだと思ってきました」と“先駆者”としてプライドをのぞかせる発言も飛び出したが、浜田さんは「デビューの時から誤解されたり、批判されたりしてきて、そこに対する負けん気が、より人が思いつかないことをしてみようって意識につながったような気がする」と話すと、「自分は人と同じがキライな、日本人的な『右へならえ』ってタイプじゃないので、(発言は)そういう部分へのアンチテーゼでもあり、それが自分の中のロックスピリットを作ってきたものなのかもしれませんね」と思いを明かしてくれた。

 番組「浜田麻里 Mari Hamada Tour 2016 “Mission”」は、25日午後9時からWOWOWライブで放送される。

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