NHKは16日、2019年放送の大河ドラマのテーマを「オリンピック」に決定したと発表した。同日、東京・渋谷の同局で行われた定例会見で発表した。脚本は13年前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」などで知られる宮藤官九郎さんが手がける。日本人が初めてオリンピックに出場した明治の終わりから、東京にオリンピックがやってきた1964年までの、およそ50年を描くオリジナルストーリーで、戦争と政治と景気に振り回された人々の群像劇になるという。大河ドラマで近現代史を取り上げるのは1986年の「いのち」以来、33年ぶり。
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会見で、同局は、テーマをオリンピックしたことについて「2020年の東京オリンピックを前に盛り上げに一役買い、近現代史をもう一度見つめなおしたいと思った」と説明。また主人公については「どうするかは決まっていない、実在、架空を含めて何人か考えている。“リレー”することも考えている」といい、「オリンピックに出た人、出なかった人、関わった人を含めて、その中から主人公を考えている」と話すにとどめた。
宮藤さんは書面で「歴史を動かした人物にも、戦国時代にも幕末にもあまり思い入れがないから、自分に大河ドラマは無理だろうと思っていました」としつつ、「しかし、かつては現代劇や架空の人物を描いた大河もあったそうです。『だから大丈夫です、できる題材を探しましょう』という優しい言葉をいただき、だんだんその気になり、考えたのが『東京』と『オリンピック』の物語です」とコメントを寄せた。また「歴史に動かされた人と町の変遷を1年かけてじっくりと描く予定です。まあ、こんな大河も、たまにはいいよね、と大目に見ていただけたら幸いです。がんばります」と意気込んでいる。
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