俳優の東山紀之さん主演で3月29日に放送されるドラマ「花実のない森」（テレビ東京系）に、女優の中山美穂さんが出演することが19日、明らかになった。中山さんと東山さんがドラマで共演するのは初。中山さんは「東山さんに助けられた部分がたくさんありました」と撮影を振り返っている。

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　ドラマは松本清張さんのサスペンスミステリー小説「花実のない森」（光文社文庫）が原作。雨の夜、一人車を飛ばしていた梅木隆介（東山さん）は、ヒッチハイクの男女を乗せる。さえない風貌の男の横で艶やかにほほえむ美女・江藤みゆき（中山さん）。彼女が車に忘れたペンダントには、万葉集の古歌が刻まれており、謎めいたみゆきの美しさに、梅木はのめりこんでいくが、彼女に近づく男たちは次々に不審死を遂げていく。梅木は自らの危険をかえりみず、みゆきの正体を探るが……というストーリー。

　中山さんは東山さんとの初共演について「いつも現場に入るときは、共演者の方に先入観を持って入らないほうなのですが、東山さんはどうしたって、昔のまま変わらないですし、自分が思っていた昔からのイメージのままでいらっしゃるから、最初ちょっととまどってしまったんですけど（笑い）」と振り返りつつ、「ただ、次第に役に入ることができました。今回私は、主演である東山さんについていく、というか。お供する気持ちで演じさせていただいたのでとても頼もしかったですし、助けられた部分がたくさんありました。東山さんと私2人の歴史みたいなものも作品の中に影響していくのだと思いますし、視聴者の方にも、長い歴史、背景をなんとなく感じながら見ていただけるのではないかと思います」とコメントしている。

　一方、東山さんは「中山さんとは（19）85年デビューのいわゆる同期。歌番組では過去に一緒になったことはありますが、ほとんど話をしたことがなくて」と中山さんとの関係について触れ、「一緒にデビューをして、30年の時を経て、共演させていただく。今まで30年かけて、人間構築をそれぞれしてきました。清張先生の作品は人間ドラマなので、それがいい方に作用してくれるとうれしいです」とドラマへの思いを語っている。

　ドラマは3月29日午後9時から放送される。