岩井俊二監督の劇場版アニメ「花とアリス殺人事件」などを手掛けた博報堂グループのアニメスタジオ「クラフター」がオリジナルCGアニメ「ソウタイセカイ」を制作し、動画配信サービス「Hulu」で配信することが25日、明らかになった。

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　監督の櫻木優平さんは、アニメ「花とアリス殺人事件」でCGディレクターを担当し、宮崎駿監督の短編アニメ「毛虫のボロ」にも参加しているクラフター所属のクリエーター。

　「ソウタイセカイ」は、Huluとクラフターのアニメプロジェクト。2020年の日本が舞台で、主人公の狭間真（はざま・しん）の元に、もうひとつのニホンから、別な人生を歩んできた「自分」がやってきて、もうひとつの世界、もうひとりの自分との戦いが始まる……というストーリー。アニメは前後編で、前編は4月28日、後編は5月5日にHuluで配信される。

　同日、東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催中のイベント「AnimeJapan（アニメジャパン） 2017」の日本テレビブースで開かれた制作発表イベントには櫻木監督が出席。アニメーションの全工程をデジタル技術を駆使して1人でできてしまうため、チームで制作するときに他のクリエーターが「絵コンテ」を待っていたら、いきなり（次の工程の）レイアウトが来たというエピソードが紹介された。櫻木監督は「そのほうが制作が速いかなと思った」と笑いながら、今作について「配信など新しい取り組みをしていますので、ぜひ見てください」と話していた。