俳優の永山絢斗さんが、満島ひかりさん主演の映画「海辺の生と死」(7月29日公開)に出演することが29日、分かった。永山さんが演じるのは、満島さん演じる主人公・トエの恋人の朔(さく)中尉。2人は昨年、交際報道があり、永山さんは「朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでにできました」とコメントしている。
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映画は、互いに小説家である島尾敏雄・ミホ夫妻の出会いと恋をつづった小説が原作。舞台は1944(昭和19)年12月の鹿児島県・奄美のカゲロウ島。国民学校教員として働く大平トエ(満島さん)は、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)と出会い、互いにひかれ合う。しかし時の経過と共に戦局は厳しくなり、ついに朔が出撃する日が来て……と展開する。
満島さんが演じるトエは、原作者の島尾ミホがモデルになっており、永山さん演じる朔中尉はその夫・敏雄がモデルになっている。
撮影は、カゲロウ島のモデルになった奄美群島の加計呂麻島(かけろまじま)で行われた。永山さんは、撮影を振り返り「どの島とも異なる独特な雰囲気を持つ奄美大島・加計呂麻島で送った撮影の日々に、監督、共演者、スタッフ、出会うことのできた全ての皆さん、海に、砂浜に、動物たちに、たくさんの緑に、そして島尾敏雄さん島尾ミホさんへの感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。また「僕の中で朔という男は、今でも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです」と話した。
また今回、島の慈父(うんじゅ)として慕われるトエの父役に津嘉山正種さん、朔中尉の部下・大坪役に井之脇海さん、自分より若い上官に鬱屈した思いを抱える兵士役に川瀬陽太さんが起用されたことも発表された。
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