ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の日本とアジア市場を統括する社内カンパニー「SIEジャパンアジア」の盛田厚プレジデントは7日、日本国内で完売状態の「PSVR」について「需要が追いついていなかった。申し訳ないと思っている」と謝罪した上で、「生産体制も増強したし、(品不足も)徐々に解消していく」と説明した。ただし解消する時期については明言を避けた。
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VR(仮想現実)が体験できる「PSVR」(2016年10月発売)は、単体では遊べず、PS4と合わせて購入すると6万円を超える高額商品にもかかわらず、発売4カ月で世界で91万台を販売した。SIEは日本での販売台数を公表していないが、ゲーム雑誌「ファミ通」を発行するKADOKAWAによると、3月26日までに日本国内で約10万台を販売している。現状は、インターネットで売り出すとすぐに完売になるという。
PSVRの普及について、盛田プレジデントは「今年一気に(売り上げを)跳ねさせるのでなく、どうやったらテレビと同じように普及できるかを考えなくてはいけない」と長期的視野に立っていることを説明した上で「VRはそういう技術だと思う。テレビが白黒からカラーになるなど進化したが、そこまで持っていくように頑張らないといけない。ソニーの責任だと思っている」と強調した。また、「PSVRは『どこでもドア』や『タイムマシン』だと思っている」と商品の潜在能力には自信を見せていた。
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