あだち充さんの人気野球マンガ「タッチ」とその約30年後が舞台のマンガ「MIX」が、シンガー・ソングライターの秦基博さんとコラボしたミュージックビデオ（MV）「鱗（うろこ）スペシャル　MV」が制作されたことが30日、分かった。MVでは、あだちさんの作品の大ファンという秦さんの代表曲「鱗」が流れる中、「タッチ」「MIX」の名場面が次々に映し出されるという内容になっている。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　あだちさんは今回のコラボについて「このマンガは名作なんじゃないかと素直な原作者は思い切り勘違いさせていただきました。素晴らしい声と曲に感謝です」とコメント。秦さんは「あだち先生の作品と自分の歌がこんなふうに出会う日が来るなんて想像もしませんでした。本当に感動です。『MIX』、楽しみにしております」とコメントを寄せている。

　「タッチ」は1981～86年に「週刊少年サンデー」（小学館）で連載され、ラブコメブームを巻き起こしたマンガ。真面目な双子の弟で野球部のエースとして活躍する和也の死をきっかけに、弟の遺志を受け継いで本気で野球に取り組んだ達也が甲子園を目指す……というストーリー。テレビアニメ化や劇場版アニメ化、実写ドラマ化された。

　「MIX」は、あだちさんが2012年から月刊マンガ誌「ゲッサン」（小学館）で連載中の野球マンガ。達也が甲子園で優勝した約30年後、血のつながっていない立花兄弟が明青学園に入り、甲子園出場を目指す……という内容。