スガシカオ:ミスチル、ポルノ、水樹奈々も! 豪華メンバー集結「スガフェス」の舞台裏語る

インタビューに答えたスガシカオさん
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インタビューに答えたスガシカオさん

 歌手のスガシカオさんが、デビュー20周年を記念して5月6日にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催した音楽イベント「SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~」が23日、WOWOWで独占放送される。ポルノグラフィティやMr.Children、THE BACK HORN、怒髪天、kokua、山村隆太(flumpool)&高橋優、UNISON SQUARE GARDEN、水樹奈々さん、さらにはふなっしーや稲川淳二さんなど、スガさんと親交のある豪華な面々が集まった音楽フェスについて、スガさんに話を聞いた。

ウナギノボリ

 ――「スガフェス!」全体を振り返ってみていかがですか。

 思っていたよりも濃厚で、アットホームで、カオスな時間でした(笑い)。それは、台本や演出で狙ってできることじゃなくて、あそこに集まったお客さんとアーティストと自分、全員の気持ちが一つに向かったからできた。そういう奇跡的なフェスだったなと思いますね。

 ――あのような形でアニバーサリーイベントを開催した経緯は?

 最初は自分の曲をたくさんやる20周年のイベントをしようっていう案もあったんですけれど、それは10周年でもやったし、ほかのアーティストもやってるので、違う趣向にしようかなと。それでスガ シカオの武器は何かって考えたとき、周囲の人から「交友関係の幅広さはすごいよね」と言われて、じゃあ友達を集めたフェスみたいなのはどう?ってところから今回の企画が始まったんです。怒髪天やTHE BACK HORNを呼べる人たちはポルノグラフィティは呼べないだろうし、逆にポルノとかミスチルを呼べるたちはユニゾンとかを呼べないだろうし、俺ならではの“ごった煮”な感じになりました。同じ男性ソロアーティストの友達も呼ぼうと思ったら呼べるんですけれど、今回はジャンルレスな友達の輪でフェスを作ろうっていうコンセプトでしたね。

 ――当日は2部構成でした。まず前半は、怒髪天、THE BACK HORN、UNISON SQUARE GARDEN、RADIO FISH、Mr.Childrenらが順にステージを盛り上げましたが、彼らのパフォーマンスを見た印象は?

 個人的には、一発目の怒髪天のパフォーマンスが、このフェスの方向性を決定づけたと思っていて。ゆっくり温めていく形ではなく、最初からエンジン全開で行くぞって気合が伝わってきたんですよね。そのあとはもう全組フルスロットルでした。ただみんな、時間が押すと俺のパートの曲が削られるって知っているので、気を使って持ち時間をきっちり守ってくれて(笑い)。

 ――後半ではkokuaを率いたスガさんが、SKY-HI、山村隆太(flumpool)&高橋優、水樹奈々さん、ポルノグラフィティを迎えて次々にコラボレーションしました。

 エンターテインメント性が詰まったステージがずっと続きましたね。みんながみんなすごいパフォーマンスだったし、俺もコラボしながらびっくりしていました。実際、どの曲を演奏するかは、リハーサルでゲストと相談しながら決めたんですよ。みんなでセットリストを作ったという感じですね。

 ――ラストを飾るスガさんの単独ライブパートはどんなことを考えながらやっていましたか。

 1曲目の「アイタイ」から本編最後の「19才」まで、体感としては一瞬であんまり覚えてないですね。お客さんを見て、すげえ盛り上がってるなあ、とは思っていました。7時間以上あったのにずっと盛り上がってましたよね。通常フェスってお客さんが入れ替わると思うんですが、「スガフェス!」の場合、フェスそのものにちゃんとお客さんが来てくれていた。出演アーティストのそれぞれのファンが、お目当てのアーティスト以外のところも楽しんでくれていたのがすごくよかったなと思いますね。それはこっちでは操作できないことなので、本当にいいお客さんだったなって思います。

 ――そんな「スガフェス!」がWOWOWで23日に放送されます。見どころは?

 前半は、各出演アーティストのライブそのものはもちろん、どのバンドもフロアをすごく沸かせてたから、ずっと盛り上がっているところがすごいです。あとは俺と山村隆太くんと高橋優くんがやったアコースティックユニット「スガンプーユ」は、3人で1カ月ぐらいみっちり練習したので、その成果をぜひ見届けてほしいです。それから俺のパートでは「アストライド」だけ歌詞をモニターに映したんですよ。人生の中で特に入魂の歌詞を読んでくれ!みたいな気持ちで。シンクロライト(無線で自動制御されるリストバンド型のライト)の演出で会場が宇宙みたいになるところも、映像で見てほしいですね。

 ――締めのMCでは「ミュージシャンになって一番最高の時間だった」と話していましたね。

 20年間でこれだけの友達と巡り会えたことが感慨深かったです。同じ事務所だとかしがらみだとか関係なく、リスペクトし合える仲間がこんなにたくさんいるんだって思えた。そんな20周年を迎えられたことが自分ですごく誇らしかったですね。

 ――「スガフェス!」も経て、デビュー20周年を迎えた心境を改めて教えてください。

 一本道をずっと登ってきたわけじゃないんですね、俺の場合は。2011年で一度活動がリセットされてゼロからのスタートだったので、今、6年目という気分なんです。だいぶ“坂道の途中”感がある20周年で。これから前の章よりも高く、大きいところに行きたいし、そのために頑張らなきゃいけない。まだまだこれからっていう気持ちです。

 *……フェスの様子は、「スガ シカオ 20th ANNIVERSARY 『スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~』」と題して23日午後8時からWOWOWライブで4時間にわたって放送。また、同日午後3時55分からは「スガ シカオ LIVE TOUR 『やるしかねーだろ!? 2013』」、午後5時55分からは「スガ シカオ ライブ・ツアー 2015『THE LAST』」と題して、それぞれ13年と15年のライブの様子をWOWOWライブで放送する。

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