脚本家の三谷幸喜さんが、2018年1月にNHK総合で放送される正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」の脚本を担当することが16日、分かった。三谷さんがNHKの時代劇ドラマを手がけるのは、昨年放送された大河ドラマ「真田丸」以来1年ぶり。「真田丸」にも出演した片岡愛之助さん、新納慎也さん、山本耕史さん、草刈正雄さんらが再集結することも発表された。
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ドラマは、みなもと太郎さんの大河歴史ギャグマンガ「風雲児たち」が原作。蘭学を学び、「解体新書」の翻訳を成し遂げた前野良沢と杉田玄白の姿などを描いており、ドラマ副題の「れぼりゅうし」はオランダ語で「革命」を意味する言葉。史上初の西洋医学書の和訳に取り組んだ良沢と玄白は、鎖国ど真ん中の江戸期にあって革命的な翻訳を成し遂げたが、刊行された「解体新書」にはなぜか良沢の名前は載らず、名声は玄白だけのものに。2人の間にいったい何が起きたのか……という内容。片岡さんが前野良沢、新納さんが杉田玄白を演じる。山本さんは平賀源内役、草刈さんは田沼意次役で出演する。
原作者のみなもとさんは「『風雲児たち』は私のマンガのなかでも愛着のある作品で、だからこそ三十数年、飽きもせず描き続けています。私のギャグスピリットを最も良くご理解されている三谷幸喜氏の手でNHKでドラマ化されることを、大変うれしく楽しみにしております」とドラマ化を喜んでいる。三谷さんは「僕の大学時代に連載が始まった、みなもと太郎さんの『風雲児たち』。僕はこの作品で、歴史の新しい見方を学びました」と原作への思いを明かし、「『風雲児たち』には、今の日本を築き上げた先人たちの感動的なエピソードがぎっしりと詰まっています。今回、そのほんのちょっと一部分をドラマ化しました。歴史ファン、みなもとファンとしてこれ以上の喜びはありません」と話している。
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