米作家ベロニカ・ロスさんの小説を映画化した近未来SFアクション映画「ダイバージェント FINAL」(ロベルト・シュベンケ監督)が、19日から角川シネマ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。2014年公開の第1作、15年公開の第2作と合わせて3部作の最後を締めくくる今作では、トリス(シャイリーン・ウッドリーさん)たちがついにフェンスの外に出る。設備の整った中心都市「プロビデンス」が主な舞台となり、それにより、荒廃したシカゴが舞台だった前2作とは作品の趣が異なっている。
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「無欲」「平和」「高潔」「勇敢」「博学」の五つの派閥に分けられ管理されていた社会体制がクーデターによって崩壊し、シカゴは生まれ変わるかに見えた。しかし、新たな支配者イブリン(ナオミ・ワッツさん)は、相変わらず、人々がフェンスの外に出ることを拒み、前体制の関係者を次々と処刑していた。フェンスの外に“未来”を見た、五つの派閥のどの特性にも当てはまらない「異端者(ダイバージェント)」のトリス(ウッドリーさん)は、恋人フォー(テオ・ジェームズさん)や、一度はトリスを裏切った兄ケイレブ(アンセル・エルゴートさん)らと脱出作戦を決行する……というストーリー。ほかに、オクタビア・スペンサーさん、マイルズ・テラーさん、ジェフ・ダニエルズさんらが出演している。
前2作と異なる印象を受けるのは、特殊なグローブをはめて操作するドローンのような物体や、3Dホログラムで自分をその場に投影することで遠隔地でも監視できるシステムなどゲーム的な仕掛けが増えたからだろう。個人的に残念だったのは、トリスの葛藤や成長を見せていくドラマ的要素が減り、また、終盤の展開で“端折った感”があったこと。それでも、トリスとフォーの絆は揺るぎなく、フェンスを乗り越える際、配電盤を壊しに向かうトリスに付き添うフォーにはトリスへの愛を感じ、心をくすぐられた。その2人の関係も含め、ダイバージェントにまつわる新たな事実や、トリス“誕生”の秘密が明らかになるなど、完結編だからこその見どころがある。シリーズの最後を、ぜひこの目で見届てほしい。(りんたいこ/フリーライター)
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