ガラスの仮面:作者・美内すずえ 最終回は20年以上前に確定「構図も決まっている」

「連載40周年記念ガラスの仮面展」のオープニングイベントに登場した(左から)吉本実憂さん、美内すずえさん、井本彩花さん
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「連載40周年記念ガラスの仮面展」のオープニングイベントに登場した(左から)吉本実憂さん、美内すずえさん、井本彩花さん

 長寿マンガ「ガラスの仮面」の作者・美内すずえさんが23日、松屋銀座(東京都中央区)で開かれた「連載40周年記念 ガラスの仮面展」のオープニングイベントに登場。40年の連載でも完結しない同作の行方に質問が向けられそうになると、美内さんは「(質問の)予測がつきます」と苦笑いしながら「ラストは20年以上前から構図まで全部決まっています」と話した。その後で司会から「なぜそこ(完結)に行かないのですか?」と尋ねられると「(作品を)充実させたい。みなさん付いてきてください。よろしくお願いします」と話して、完結への意欲を示した。

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 40年の連載について、美内すずえさんは「頭で考えると長いと思うが、昨日のよう。気がついたらそういう年が経っていた。40年の重みがない。だからやり続けていける」と説明。さらに北島マヤのモデルについて、「10歳のころに母に連れられて映画『王将』を見た。三國連太郎さんが演じる主演の坂田三吉で、普段は何もできないダメおっちゃん。そういう映画を見て『人間って何だろう』と思い、のどがからからになった。それが長いこと残っていて、ああいうキャラクターが描ければいい」と考えて「ガラスの仮面」が作られたことを明かした。

 「ガラスの仮面」は、1975年に「花とゆめ」(白泉社)で連載がスタートし、現在は「別冊花とゆめ」(同)で連載中のマンガ。伝説の舞台作品「紅天女」を演じるために、主人公・北島マヤが演技の道を極めようとする姿が描かれている。コミックスの累計発行部数は5000万部以上を誇る。

 「ガラスの仮面展」は貴重なモノクロ原稿やカラー原画を中心に、掲載誌や書籍、舞台の資料など400点以上を展示する。原画展オリジナルグッズを販売するほか、カフェ「喫茶月影」も楽しめる。9月4日まで、午前10時~午後8時(最終日は午後5時まで)。入場料は一般1000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。同日のイベントには、女優の吉本実憂さん、今年の「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞した井本彩花さんも登場した。

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