NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に主人公の親友役で出演した女優の阿部純子さんが、映画「孤狼(ころう)の血」(白石和彌監督)に出演することが4日、明らかになった。柚月裕子さんの小説を俳優の役所広司さん主演で実写化する作品で、阿部さんは、松坂桃李さん扮(ふん)する新人刑事・日岡秀一を手当てし、親交を深めていく薬局の店員・桃子を演じる。原作にはない映画オリジナルのキャラクターで、ミステリアスな存在になるという。
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阿部さんは、「撮影では白石監督や尊敬する役者さんたちにたくさん支えていただきました。作品の猛々(たけだけ)しさとは打って変わって、現場は和やかな雰囲気だったので、とても演じやすかったです」と言い、「唯一苦労したところは、広島の呉弁でのせりふです。微妙なイントネーションの違いなどがあり、時間を見つけては方言指導の方と練習しました。そのかいもあって、作品で当時の呉がよみがえったのではないかな、と思っています」と手応えを語っている。
また映画には、俳優の竹野内豊さんが、暴力団「加古村組」の若頭・野崎康介役で出演。竹野内さんが演じるのは、江口洋介さん扮する「尾谷組」の若頭・一之瀬守孝と敵対する役どころで、劇中ではド派手な衣装とパーマ頭で登場し、呉弁での演技を披露するという。
「孤狼の血」は、「凶悪」(2013年)や「日本で一番悪い奴ら」(16年)などで知られる白石監督の最新作で、暴力団対策法成立以前の広島県呉原市を舞台に、暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を捜査する警察と暴力団組織間の激しい抗争を描く。18年5月12日公開。
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