稲葉友:「おっさんずラブ」生んだ年末ドラマで民放初主演 阿部純子と六本木舞台のドタバタ劇

12月28日深夜に放送される年の瀬ドラマ「平成ばしる」に出演する(左から)阿部純子さん、松居大悟監督、稲葉友さん=テレビ朝日提供
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12月28日深夜に放送される年の瀬ドラマ「平成ばしる」に出演する(左から)阿部純子さん、松居大悟監督、稲葉友さん=テレビ朝日提供

 人気連続ドラマ「おっさんずラブ」の前身となった単発ドラマを2016年に放送したテレビ朝日の年末深夜ドラマ枠で、俳優の稲葉友さん主演のドラマ「平成ばしる」を放送することが30日、明らかになった。稲葉さんは民放ドラマ初主演で、ヒロインは女優の阿部純子さんが務める。映画「君が君で君だ」などの松居大悟さんがメガホンをとり、脚本も担当する。12月28日の深夜0時20分~1時20分に関東ローカルで放送。

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 ドラマの舞台は、東京・六本木ヒルズにオフィスを構える「テレビ朝日」「J-WAVE」「AbemaTV」という実在のメディア。各社の協力の下、メディアの枠を越えたパニックコメディーが描かれる。

 稲葉さんがテレビ朝日のアシスタントプロデューサー・猫宮唯を演じ、阿部さんがラジオ制作会社のAD・江國彩香役で出演。また、俳優の松重豊さんが本人役で出演するなど、実在する番組のタレントが本人役で多数登場する。

 稲葉さん、阿部さん、松居監督のコメントは以下の通り。

 ◇稲葉さんのコメント

 人と人が関わることでいろいろな問題が起きてしまうということを本当に丁寧に描いていて、とても松居さんらしい脚本だなと思いました。バラバラに起こっていた事柄が最後にはきちんと収束され、心もキュッとつかまれる。ハートフルですてきな物語ですし、「テレビ朝日」「J-WAVE」「AbemaTV」というメディアの垣根をここまでグルッと越えるなんて、「一体どんな効果が生まれるんだろう……!」とも感じました。

 松居さんとは一度お仕事させていただいているのですが、印象は「人たらし」です。「松居さんのためなら」って人が周りにどんどん集まってくるタイプというか。だからこそ今回のような発想の物語が生まれるんだろうなと思います。とても魅力的な方ですね。褒めるとすぐに「うるせえ」って言いますけど(笑い)。

 ずっともう一度やりたいと思っていた松居組、しかも演劇でお世話になっている方や普段からよく舞台などで見させていただいている方々がたくさんいらっしゃる中で主演をさせていただけるのは、すごくうれしいです。主演という肩書きにとてもプレッシャーを感じやすいタイプではありますが、平成最後のエネルギー全部使い果たすつもりで臨ませていただきます。年末にピッタリなドタバタでハートウオーミングな作品になると思うので、皆様ぜひ完成をお楽しみにしていてください。

 ◇阿部さんのコメント

 テレビ局とラジオ局とインターネット配信局の3大エンタメが一つのドラマの舞台となる、これまでに聞いたことも見たこともないような明るい企画だなと思いました。松居監督とは今回が2度目のお仕事です。毎回「まさか」と思うような面白い発想を持ってきてくださる方で、演じる側としても瞬発力や柔軟性が問われると同時に、とても刺激を受けています。

 私が演じる彩香はラジオ番組のADで、ちょっとだけ天然な女性。でもやりたいことや「これが面白い」という自分の企画をしっかりと持っている子です。私自身ラジオが好きですごく聴いていて、「舞台裏にいらっしゃるスタッフさんは、どんな方々なんだろう?」と思っていた矢先のこの役だったので、うれしかったです。実在する番組と関われるのも、すごく楽しみです。

 このドラマはタイトル通り、「平成」という年号の最後の年末を、勢いよく走り抜けるような作品。見てくださる方が本当に明るい気持ちで新年を迎えられる作品になるのではないかと思います。私も頑張ってたくさん走ります!

 ◇松居監督のコメント

 テレビ朝日の飯田(爽)さん(同局プロデューサー)は自分が劇団ゴジゲンを旗揚げた10年前から見てくれていて、何か企画を、とずっと話していました。ようやく実現できることがうれしいです。もはやボーダーレスになっている放送局そのものを表現として描くことはできないか?と、自分のJ-WAVEラジオ番組が始まったことをキッカケに考えてきました。

 六本木には、テレビ朝日・J-WAVE・AbemaTVがあります。テレビ局、ラジオ局、ネット局の境界を越えて、平成最後の年を笑顔で越えられるようなコメディーを描けたらなと思います。言い尽くされて出がらしになってしまった“平成最後”という言葉に引導を渡せたらと。

 出演者も、自分にとって何度もご一緒し損ねた、稲葉友と阿部純子という平成生まれのお二人を中心に、大切な方々に集まっていただきました。そして何より、これは各局の尽力と多大なるご理解があって実現したもので、改めて御礼申し上げます。ごちゃごちゃ言ってしまいましたが、今まで見たことのない楽しいドラマになると思います。六本木放送局たちのご乱心をお楽しみください!

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