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尾上松也:歌舞伎界初の「プリキュア」声優に 「声優は僕が前に出てはいけない」

アニメ 芸能
劇場版アニメ「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」に声優として出演する歌舞伎俳優の尾上松也さん(撮影:板橋淳一)

 人気アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」(ABC・テレビ朝日)の劇場版「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」(28日公開)に声優として出演する歌舞伎俳優の尾上松也さん。2017年公開の劇場版アニメ「モアナと伝説の海」のマウイ役に続き2度目で、キラ星シエル(キュアパルフェ)の師匠で謎のパティシエのジャン=ピエール・ジルベルスタインを演じる。「プリキュア」シリーズに出演する初めての歌舞伎俳優だ。「声優は、声がキャラクターの一部として存在する。僕自身が見えるべきではない」と話す松也さんに、役への思いを聞いた。

 ◇歌舞伎で培ったものが生きている

 「キラキラ☆プリキュアアラモード」は、人気アニメ「プリキュア」シリーズの第14弾。スイーツが大好きな中学2年生の宇佐美いちかたちが、伝説のパティシエ・プリキュアに変身し、悪い妖精から、思いの詰まったスイーツを守る姿が描かれている。劇場版は、いちかたちが、パリでスイーツコンテストに出場する。

 「プリキュア」シリーズに出演する初の歌舞伎俳優、松也さんは「パイオニアになれたことがうれしいです」と喜ぶ。さらに「多くのお子さんがこの人気アニメを見て、育つ。子供の頃に見たアニメは、大人になって見ても、テンションが上がりますよね。その一部になれることがうれしいです」とも話す。

 松也さんは、声優としての演技について「声優は2回目だから偉そうなことを言えませんが、声だけで豊かな表情を作らないといけない。子供向けアニメはアクションも大きいので、特に表情を豊かにしないといけません。歌舞伎は、物事を大げさに表現することが多い。そういう意味では、あまり違和感もなく、歌舞伎で培ったものが生きていると思います。ただ、絵を見ながら合わせて演じることは、ドラマや舞台ではありません。表現は違いますが、根本的にはドラマ、歌舞伎、アニメは、役を演じるというところは同じ」と考えているという。

 「『モアナと伝説の海』のマウイの人だ!と連想されたくはなかった。マウイの時も尾上松也を見せたくなかった。今回は、マウイも尾上松也も見えないようにしたかった。切り離したかったんです」とも話す。

 松也さんが声優を務めるジャン=ピエールは個性的なキャラクターだ。バラが付いたコック帽をかぶり、スイーツに対して情熱的で、熱中しすぎて、周りが見えなくなることもある。

 松也さんは「基本的には、感情を表に出さないタイプ。クールな中でもシエル(フランスの天才パティシエ)に対する愛情も見え隠れしないといけない。バランスを考えました。面白いせりふもありますが、笑わせようとするのではなく、端から見ると笑えるようにしなければいけない」と意識したという。

 ◇「アルスラーン戦記」を歌舞伎でやりたい

 松也さんのイメージとアニメはつながりにくい……と思う人もいるかもしれない。子供の頃から歌舞伎の世界で活躍していたが「子供の頃は『ドラゴンボール』『幽☆遊☆白書』『NINKU -忍空』も見ていましたね」とアニメやマンガを楽しんでいたという。

 「最近はアニメやマンガをあまり見ていない」というが、アニメ化もされた「アルスラーン戦記」は愛読している。「設定が好きで、コミックスを買っています。歌舞伎にしたら面白いんじゃないかな?とも思っています。設定的に歌舞伎っぽいといえば歌舞伎っぽいですね。アニメは歌舞伎に合っているところもある」と野望を明かす。

 松也さんは、スイーツ好きでも知られ、スイーツをプロデュースしたり、スイーツがテーマのマンガが原作のドラマ「さぼリーマン 飴谷甘太朗」(テレビ東京)で主演を務めたことも話題になった。「スイーツが好きだ!好きだ!と地道に言い続けた結果ですね。今回のプリキュアもアラモードですから、スイーツとの縁を感じました」と喜ぶ。

 声優としての活動について「またチャンスをいただければ、うれしいですね。野望としては、声優もライフワークとして確立したい。違う役柄で自分の力を試せるとうれしいですね。いつか悪役にも挑戦したい。舞台でも悪役をやらせていただきましたが、楽しいんです。みんな、どこがダークな部分を持っているけど、理性で抑えている。それを解放できる楽しさがあるんですよ」と意気込む。「映画キラキラ☆プリキュアアラモード」の演技はもちろん、今後の声優としての活躍も注目される。

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