パリに咲くエトワール:谷口悟朗監督の劇場版アニメ 夢を追う少女たち 本予告公開 主題歌は緑黄色社会 門脇麦がアニメ声優初挑戦

劇場版アニメ「パリに咲くエトワール」の本ビジュアル(c)「パリに咲くエトワール」製作委員会
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劇場版アニメ「パリに咲くエトワール」の本ビジュアル(c)「パリに咲くエトワール」製作委員会

 アニメ「コードギアス」シリーズや「ONE PIECE FILM RED」などで知られる谷口悟朗監督のオリジナル劇場版アニメ「パリに咲くエトワール」の本予告が12月17日、YouTubeで公開された。同作は、20世紀初頭のパリを舞台に、困難な時代の中、諦めることなく星(エトワール)に手を伸ばそうとする二人の日本人の少女が描かれる。本予告では、画家を夢見る少女・フジコと、薙刀の名手でありながらバレエへの憧れを胸に秘める千鶴の幼い頃のシーンや、パリでの偶然の再会、夢に向かって葛藤する姿が収められている。バンド「緑黄色社会」が主題歌「風に乗る」を担当することも発表され、本予告で楽曲がお披露目された。

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 追加キャストとして、俳優の門脇麦さん、尾上松也さん、お笑いトリオ「東京03」の角田晃広さん、津田健次郎さんが出演することも発表された。門脇さんはアニメの声優初挑戦で、千鶴に厳しくバレエを指導する女性・オルガを演じる。尾上さんはフジコがパリへと向かうきっかけを作る叔父・若林忠役、角田さんは若林と飲み仲間で悪友の陽気なフランス人男性・エンゾ役、津田さんはフジコの兄の友人で、パリで暮らすフジコを見守る矢島正一役として出演する。角田さんが劇場版アニメに声優として出演するのは初めて。

 榊原良子さん、大塚明夫さん、甲斐田裕子さん、藤真秀さん、興津和幸さん、小野賢章さん、名塚佳織さん、唐沢潤さん、村瀬歩さん、内山夕実さん、岩崎ひろしさん、永瀬アンナさん、黒沢ともよさん、矢野妃菜喜さん、生天目仁美さんが声優として出演することも発表された。

 本ビジュアルも公開され、フジコと千鶴が夢いっぱいの表情で憧れのパリの街を歩く姿が描かれている。

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 門脇さんは「念願だったアニメの声優というお仕事をいただけた喜びと、私自身も13年間クラシックバレエをやっていたので、お話がバレエにまつわるお話と聞いた時、運命だと思って本当にうれしかったです。私が演じるオルガは、千鶴にバレエを厳しく指導する厳格な役柄です。まだ海外のものに触れていなかった時代の少女がバレエに挑戦することはとても新鮮に感じました。そういう時代の先駆者たちの背中をみているような気持ちになりました。ぜひ多くの方に見ていただきたいです」と話している。

 尾上さんは「私の演じた忠はフジコの母親の弟(叔父)。明るい夢想家で、フジコにとってはきっかけを作る人物です。この物語は二人の少女を通して、踏み出す勇気の大切さと人生の喜びや深さを感じていただける、皆様にとってきっとかけがえのない作品になるのではないかと思います。ぜひぜひ、映画館でご覧いただけましたら幸いです」とコメント。

 角田さんは「ガサツなダメ男、エンゾ役をやらせていただきました。初めてのアニメーション映画のアフレコだったのですが、この男の役なら……と思い臨みました。夢を追う少女たちの姿に心が洗われる作品になっております。公開を楽しみにお待ちください!」と語っている。

 津田さんは「星に手を伸ばす二人の女性の力強さよ。20世紀初頭のパリ。困難な時代にあって、夢を諦めず前に進もうとする二人の姿が胸を打つ。成功も挫折も真正面から受け止め、互いに支え合いながら力強く道を切り開く彼女たちを応援せずにはいられなくなります。ぜひ劇場でご覧ください」とコメントを寄せている。

 「緑黄色社会」の長屋晴子さんは「時代背景は違えど、音楽や美術、芸術的な要素も多く、バンド内にバレエ経験のあるメンバーがいるなど共感する部分もたくさんあるので、今回お話をいただき本当にうれしかったです。しがらみも多くある中で、新たに行動を起こすきっかけになってほしい。そんな思いで『風に乗る』という曲を作りました。時代が違えば当然悩みの種も変わる。それでも根本的なところでは、いつの時代もみんな同じような悩みを抱えているかもしれません。それぞれの悩みや生活に照らし合わせながら聴いていただけるとうれしいです」と話している。

 「緑黄色社会」の穴見真吾さんは「『コードギアス 反逆のルルーシュ』をはじめ、谷口悟朗監督の作品に刺激をもらってきた身として、お話をいただいた時には胸の奥から高揚しました。そして、奇遇にも母が営むバレエ教室で幼い頃からクラッシックバレエに触れてきた身としては、尊いご縁のようなものも感じております。この『風に乗る』という曲が、私たちが今生きる現代と、フジコたちが生きる20世紀初頭のパリとを繋ぐ、架け橋のような存在になってくれたらと心から願います」と思いを語っている。

 同作は、「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」などスタジオジブリ作品のキャラクターデザイン・原画を務める近藤勝也さんがキャラクター原案を担当し、谷口監督と初めてタッグを組む。吉田玲子さんが脚本を手がけ、アルボアニメーションが制作する。画家を夢見るフジコとバレエに心ひかれる千鶴は、横浜で偶然出会い、運命に導かれるようにパリで再会を果たす。二人は夢を追い求め、奮闘する……というストーリー。俳優の當真あみさんが主人公のフジコ、嵐莉菜さんが千鶴、早乙女太一さんがフジコと同じアパルトマンに暮らすロシア人の青年・ルスランの声優を務める。2026年3月13日公開。

「パリに咲くエトワール」本予告

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