橋本祥平：舞台「キンプリ」で一条シンに　2.5次元ならでは表現を

　応援上映も話題になった劇場版アニメ「KING OF PRISM（キンプリ）」の舞台版「KING OF PRISM -Over the Sunshine！」が、11月に上演される。マンガやアニメ、ゲームなどが原作の舞台は、2.5次元などと呼ばれ人気を集めている。「薄桜鬼」「ハイキュー‼︎」「デジモンアドベンチャー tri.」など数々の2.5次元作品に出演してきた俳優の橋本祥平さんが、天性の輝きを持つ人気キャラクターの一条シンを演じる。橋本さんに意気込みを聞いた。

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　◇熱いファンの存在に気持ちが引き締まる

　――出演が決まる前に「キンプリ」というアニメはご存じでしたか？

　はい。応援上映も知っていました。アニメを実際に見ると、すごい！と感じました。一回見ただけでは、すべてを理解できない。だから中毒性があるんでしょうね。僕も中毒になって、何回も見ています。

　――「キンプリ」は映像に合わせて観客が声を上げたり、サイリウムを振ったりして楽しめる応援上映も話題になりました。

　実際に参加して、すごくびっくりしました。映画館は静かにしないといけないという常識が変わった。一つの新しいジャンルなんだ！と感じました。

　――熱いファンが多い作品です。ファンの反応が気になるのでは？

　ファンの方が熱いので、気持ちが引き締まります。プレッシャーもあります。だから、舞台もしっかりしないといけない。「キンプリ」の舞台は僕らの力だけでは完成しない。お客様の思いもあって完成する。皆さんの力を貸していただければ、きっとすごい作品になる。皆さんに納得していただけるように、より一層頑張らないといけないですね。

　――「キンプリ」の舞台を含め2.5次元が注目を集めています。橋本さんも2.5次元の舞台に出演することが多いですが、ブームとなった現状をどのように考えていますか。

　2.5次元の作品も増えて、一つのジャンルになっていることがすごいですよね。おかげさまで、注目されることも多く、うれしいですね。恵まれた環境に感謝しています。

　◇五十嵐雅は太陽！　いい兄貴です

　――自身が演じる一条シンの印象は？

　ピュアで明るく、天性の輝きを持っている。自分は今年で24歳になるのですが、まだ中学生役がいけるのか……と思いました。ピュアな部分を演じるのは難しいところもありますが、みんなと演じる中で自然にできれば、近づくんじゃないかと思いながら、けいこをしています。衣装は、これまで着てきたものの中でも一番派手かもしれない。衣装に負けないように頑張らないといけないですね。

　――アニメで鷹梁ミナトの声優を務めた五十嵐雅さんが、舞台でも同じ役を演じることも話題になっています。先輩の五十嵐さんからアドバイスなどはありますか？

　五十嵐さんは太陽なんですよ！　最初に会った時から壁がなくて、五十嵐ワールドに引き込まれました。作品のことでアドバイスをいただいたり、けいこが終わってからも、意見を出し合ったりして。引っ張っていただいています。助かっています。いい兄貴ですね。

　――舞台ならではの見どころは？

　プリズムショー（ライブシーン）は舞台ならではのものができるかもしれません。楽しみにしてください。お客さんに見ていただければ、何倍も輝けると思います。アニメを見て、舞台でどうなるんだろう？と思うシーンがあるとは思いますが、舞台ならではの表現方法で演出されています。そこも楽しみにしてほしいですね。応援上映を見て、ファンの皆さんの熱い思いを受け止め、皆さんの期待に応えられるように一生懸命けいこしています。この舞台は演者だけでは成り立ちません。ファンの皆さんがいるからこその「キンプリ」です。皆さんの力を貸してください！

　「キンプリ」は、2013年4月～14年3月に放送された女児向けテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」のスピンオフで、男性キャラクターの神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキたちが歌とショーに懸ける姿を描いている。「KING OF PRISM by PrettyRhythm」が16年1月に公開され、新作「KING OF PRISM -PRIDE the HERO」が上映中。舞台版は、11月2～5日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ（大阪市北区）、11月8～12日にAiiA 2.5Theater Tokyo（東京都渋谷区）で上演される。11月12日に千秋のライブビューイングが全国の映画館で開催される。