桐谷健太:“売れない時代”の苦労話のはずが…恐怖体験告白「月10回くらい金縛りに」

映画「火花」の試写会イベントに登場した桐谷健太さん
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映画「火花」の試写会イベントに登場した桐谷健太さん

 俳優の桐谷健太さんが15日、東京都内で開かれた菅田将暉さんとのダブル主演映画「火花」(板尾創路監督、23日公開)の試写会イベントに登場した。天才肌だが売れない芸人の神谷を演じた桐谷さんは、5歳のころから役者になることが夢だったといい、「大学に受かって東京出てきて、俺は21くらいになったらポルシェに乗ってると思ってた。(役者になる)自信満々だった」と話したが、「オーディション何回やっても受からない。何をやってもダメな時期で、月10回くらい金縛りにあってた。繊細やろ」と、若い頃のエピソードを明かした。

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 続けて桐谷さんは「やりたいことがそれ(役者)だけだったので、それがもうあかんかもという絶望感。しかも一日17時間くらい寝てた。現実逃避したいから、っていうくらいつらい時期だった。やることないし、起きててもつらいことしか考えないし……」と明かしたが、金縛りについて「動かなくて、そしたらパッと起きれて。電気を付けようとひもを持とうとしたが、持てない。『なんでやー』と思ってたら上から手がブワッーと落ちてきた」と告白。いきなりの恐怖話に会場に微妙な空気が流れる中、「そんな話して何がおもろいねん。いま悩んでる人もいつかは笑える日も来るよ」と自らフォローを入れ、会場を笑わせた。

 イベントには、劇中で桐谷さんとお笑いコンビ「あほんだら」を組む三浦誠己さん、板尾監督も登場。この日は「夢を追う<あほんだら>試写会」と題し、夢に向かう観客からの悩み相談に答えるコーナーもあり、お笑い芸人を目指す男子高校生から“一発ギャグ”を教えてほしいというリクエストされた桐谷さんは「いきなりネタを“ぱくる”のか」としぶっていたが、高校生の名前をもじった“リズムネタ”を踊りながらノリノリで披露していた。

 「火花」は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの芥川賞受賞作が原作。売れない若手芸人の徳永(菅田さん)が、天才肌の先輩芸人・神谷(桐谷さん)と出会って師弟関係になるが、徳永が売れていくに従い、相変わらずの生活を続ける神谷との関係に変化が生じる……というストーリー。

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