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注目映画紹介:「火花」菅田将暉、桐谷健太W主演 解散ライブの臨場感が半端ない

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映画「火花」のビジュアル (C)2017「火花」製作委員会

 俳優の菅田将暉さん、桐谷健太さんダブル主演の映画「火花」(板尾創路監督)が、23日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほかで公開される。原作は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの第153回芥川賞受賞作。全く芽の出ない若手芸人が先輩芸人に弟子入りし、葛藤しながらも前進する10年間を描く。切なさといとしさ、そしてほろ苦さが漂う青春映画だ。

 「スパークス」という名の漫才コンビを組み、デビューした徳永(菅田さん)と山下(「2丁拳銃」の川谷修士さん)。しかし、いっこうに芽が出ない。そんな中、営業先の静岡県熱海市で、「あほんだら」というコンビを組む先輩芸人の神谷(桐谷さん)と大林(三浦誠己さん)と出会う。神谷の常識にとらわれない芸風に魅了された徳永は、彼の弟子になるのだが……というストーリー。

 神谷の恋人役で木村文乃さんが出演。ビートたけしさんが作詞・作曲した主題歌「浅草キッド」を、菅田さんと桐谷さんが歌っているのも話題だ。

 既に2016年にNetflixでドラマ化され、その後、同ドラマはNHKでも放映された。映像化は後発のため分が悪いが、これはギャグか?と突っ込みを入れたくなるようなビジュアルを挿入するなど、芸人としても活躍する板尾監督ならではの演出が、味わいとおかしみをもたらしている。

 序盤の、神谷がヤンキーの観客に向かって「地獄、地獄」と叫ぶシーンをはじめ、印象に残るシーンが数々ある。個人的に琴線に触れたのは、舞台袖で待機する若手芸人たちの姿だ。自分の出番が来ると、それまでの険しい顔つきを一変させ、バカがつくほどの能天気な笑顔で客の前に駆け出していく。そこには、苦しみと喜びの間で葛藤しながら日々芸を磨き続ける芸人の心
意気と人間くささが感じられ、胸が熱くなった。

 そして、スパークスの解散ライブ。本心とは逆の事を言う漫才を見せる徳永と、彼の言葉をしっかりと受け止める山下。カット割りをせずに長回しで一気に撮影したというその場面は、スクリーン越しとはいえ臨場感が半端ではなく、その場で2人の漫才を見ているような錯覚に陥った。(りんたいこ/フリーライター)

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