マイマイ新子と千年の魔法:新子役・福田麻由子「ずっとずっと大事な作品」 8周年上映会でアフレコ振り返る

劇場版アニメ「マイマイ新子と千年の魔法」の公開8周年を記念した上映会に登場した福田麻由子さん(左)と片渕須直監督
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劇場版アニメ「マイマイ新子と千年の魔法」の公開8周年を記念した上映会に登場した福田麻由子さん(左)と片渕須直監督

 「この世界の片隅に」の片渕須直監督が手がけた劇場版アニメ「マイマイ新子と千年の魔法」の公開8周年を記念した上映会が21日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で行われ、片渕監督と主人公・青木新子の声優を務めた福田麻由子さんが登場した。現在23歳の福田さんはアフレコ当時、中学生だったといい、「8年前に公開された作品の舞台あいさつは経験がないので、ドキドキしています。ずっとずっと大事な作品で、これからも大事な作品。うれしいです」と喜んだ。

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 片渕監督は、福田さんの起用理由を「子供が中心の映画。子供の声をどうしようかな?となり、中学生くらいまでの子供を集めたかった。(当時)子役の福田麻由子が気になっていて、元気な感じを受け止めて、元気な声が聞きたかった。こんなに大きくなって……」とし目を細めていた。福田さんは「アフレコは5日間、みんなで同じところに通って、ご飯も一緒に食べたんです」と振り返った。

 また、新子が「うちらの明日の約束を、返せ!」と叫ぶ名場面が話題になり、片渕監督は「アフレコが2日がかりになった。それが迫力のある芝居に結実している」と明かし、福田さんは「一番覚えているシーンです。お客さんとして見ても好きなシーンの一つ」と語った。

 同作は、高樹のぶ子さんの自伝的小説が原作。昭和30年代の山口県防府市を舞台に、空想好きな小学3年生の少女・新子、東京から引っ越してきた引っ込み思案な少女・貴伊子らの日常が描かれた。2009年に公開され、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞にも選ばれた。同じ片渕監督の「この世界の片隅に」のヒットを受けて、再注目されている。

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