パトリック・アンダーソン選手:車いすバスケ人気プレーヤーがイベントに参加 日本“バスケ”マンガは「アート」

イベント「IMPOSSIBLE CHALLENGE FIELD」に参加したパトリック・アンダーソン選手
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イベント「IMPOSSIBLE CHALLENGE FIELD」に参加したパトリック・アンダーソン選手

 2012年に開催されたロンドンパラリンピックの車いすバスケットボールで金メダルを獲得したカナダのパトリック・アンダーソン選手が25日、東京都内で行われたイベント「IMPOSSIBLE CHALLENGE FIELD(インポッシブル チャレンジ フィールド)」に出席した。イベント後に行われた会見で、アンダーソン選手は「楽しかったです。日本の若いプレーヤーたちにも会えた」と、満面の笑みを見せた。

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 アンダーソン選手は、カナダのアルバータ州出身。10歳のときに交通事故が原因で両膝下を切断。1997年に同競技でカナダ代表入りし、2000年のシドニー、04年のアテネで金メダルを獲得。08年の北京は銀、12年のロンドンで自身3回目の金メダルを獲得。北京とロンドンパラリンピック後にそれぞれ引退をしているが、17年に二度目の現役復帰を果たしている。

 「IMPOSSIBLE CHALLENGE FIELD」は、パラスポーツのアスリートたちが参加し、パラスポーツの楽しみ方や理解を深めるために開催されたイベント。アンダーソン選手は「世界の裏側から来て、イベントを盛り上げないといけないという責任がある。自分には、伝えたいパッションがあるので、今回、イベントに参加して、それが(観客に伝わってくれたようで)成功になったと思う」と振り返った。

 20年開催の東京パラリンピック出場にも意欲的で「三つ、金メダルをとったことで、世界のいろいろなところに行かせてもらっている。四つ目(の金メダル獲得)でどれだけもてはやしてもらえるのか興味がある」とユーモアを交えながら、「メダルがとれるように活躍したい」と意気込んだ。

 何度か来日しているというアンダーソン選手だが、「東京は初めて。築地で魚のせりを見られて楽しかった」と興奮気味に話した。また、知っている日本のサブカルチャーについて聞くと、人気マンガ「スラムダンク」などで知られる井上雄彦さんのマンガで、車いすバスケを題材としている「リアル」を挙げながら「アートだった、表現が素晴らしい」と絶賛していた。

 アンダーソン選手は、来年放送予定のIPC(国際パラリンピック委員会)とWOWOWが共同で手がけるパラリンピックドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」のシーズン3への出演も決定している。また、12月2日午前9時45分からWOWOWライブで放送される米プロバスケットボール「NBA」の「サンアントニオ・スパーズ対メンフィス・グリズリーズ」の中継番組内にVTR出演もする。

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