新語・流行語大賞：年間大賞「インスタ映え」受賞で読モのインフルエンサー集団登場　

　今年流行した言葉を決める「2017ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表され、年間大賞に、SNSの「インスタグラム」にアップする食べ物、ファッション、風景といった写真の見栄えを意味する「インスタ映え」と、森友学園問題で注目を浴びた「忖度（そんたく）」の二つが選ばれた。「インスタ映え」はファッション誌「CanCam」（小学館）の公式インフルエンサー集団「CanCam it girl（キャンキャンイットガール）」が受賞し、東京都内で開催された授賞式には、読者モデルでインフルエンサーの中村麻美さん、白石明美さん、尾身綾子さんが出席した。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　中村さんは「購買意欲が低いといわれる20代でも、ムーブメントを起こせたことがうれしかったです」と受賞の喜びを話すと、インスタ映えする場所を聞かれた白石さんは「ナイトプールとか、公園とかですかね」と答え、自身の「インスタ映え」経験を聞かれた尾身さんは「この時代、盛ってなんぼだと思うので、自撮り棒とかを使って盛っています」と笑顔だった。

　「忖度」は、「忖度まんじゅう」を企画販売した株式会社ヘソプロダクション代表取締役の稲本ミノルさんが受賞。稲本さんは「大きな忖度をしていただきありがとうございます」と喜びのコメント。まんじゅうを企画したきっかけは「忖度って重い言葉だなと思って、重いまんじゅうを作りました」とのことで、反響については「売れまくりました」という。

　トップテンにはお笑いタレントのブルゾンちえみさんのネタ「35億」や、6月に現役棋士を退いた加藤一二三・九段の愛称「ひふみん」などが選ばれた。

　今年は、「選考委員特別賞」も選出され、6月に将棋の藤井聡太四段が打ち立てた公式戦の新記録「29連勝」と、9月に陸上男子100メートルの桐生祥秀選手がマークした日本新記録のタイム「9.98」が受賞した。

　同賞は1984年にスタートし、毎年12月上旬に発表。「現代用語の基礎知識」（自由国民社）の収録語を中心に編集部などで候補語を選出する。選考委員会は、東京大学名誉教授の姜尚中さん、歌人の俵万智さん、女優でエッセイストの室井滋さん、マンガ家のやくみつるさん、「現代用語の基礎知識」編集部長の清水均さんで構成された。

　◇トップテン　カッコ内は受賞者（敬称略）

　インスタ映え（CanCam it girl）▽35億（ブルゾンちえみ）▽Jアラート（クリス・ブロード）▽睡眠負債（枝川義邦）▽忖度（稲本ミノル）▽ひふみん（加藤一二三）▽フェイクニュース（清原聖子）▽プレミアムフライデー（プレミアムフライデー推進協議会）▽魔の2回生（森山志乃芙）▽○○ファースト（受賞者なし）