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永山絢斗:ドクターXで若手医師を熱演 「“失敗しないので”と言ってみたかった…」

テレビ
永山絢斗さんが出演しているドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の一場面=テレビ朝日提供

 女優の米倉涼子さん主演の連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に新米外科医・西山直之役で出演している永山絢斗さんの公式インタビューが3日、公開された。

 ◇大門に影響されて変わる西山に共感

 11月30日放送の第8話では、永山さん演じる西山が日本医療界のトップに君臨する「日本医師倶楽部」会長・内神田景信(草刈正雄さん)の息子であったことが判明。医師としての自覚が芽生えた西山が、組織の体面に固執する父・内神田と衝突する場面も描かれた。

 ――クランクインした当初は「まだいっぱいいっぱいの状態」と話していました

 正直なところ、第8話までは西山の人間性に関して不透明な部分が多くて……(苦笑い)。でも、第8話で彼の人間性や真意が分かってからは、演じる上での奥行きも考えられるようになって、楽しいです。

 ――組織の中でうまくやっていこうとしていた西山ですが、大門未知子と出会ったことで医師としての自覚が芽生え、意識が大きく変わりました

 誰もが一度は経験があると思うんですけど、気持ちがだれてしまうときってあるじゃないですか。当初の西山はちょうどそういう時期だったと思うんです。でも、人との出会いで意識が変わることもまた、誰しもが経験すること。僕自身も無気力だった時期に、同業者ではないけど「カッコいいな」と尊敬できる人に出会い、すごくいい影響を受けたんです。ですから、大門先生に吸い寄せられて変化していく西山の気持ちには共感できましたし、その変化は丁寧に演じたいと思いました。

 ――永山さん自身の経験も重ね合わせながら、演じていると

 人が演じるわけですから、どうしても役者の経験や考え方はにじみ出ると思うんです。特に、台本を読んで「あっ、この感じ知ってるな!」という要素があると、大きいですね。本を読んでも分からず「これ、どういう気持ちなんだろう?」と考えるのも楽しいんですけど、共感できる方が「じゃ、この役だったらどうなんだろうな?」と一歩踏み込んで考えられるので。

 ――第8話では父・内神田と対峙(たいじ)し、感情が爆発する瞬間も。演じてみていかがでしたか

 うーん……自分自身に対して物足りなさを感じました。自分がこれまで手探り状態で演じてきたキャラクターが、逆にここぞという場面で幅を狭めてしまったような気も少しして……。やっぱりドラマは大変だな、と思いましたね。後でふたを開けたら自分の想像とは違う展開や人物描写が待ち受けていることもあるので、なかなか計算通りにはいかない! それが面白いところでもあるんですけど。

 ◇米倉涼子は「すごく肝が据わっている女優さん」

 ――シリーズ作品に途中から参加するにあたっては、いつもとは違う感覚もありましたか

 撮影に入る前に過去シリーズを見たんですけど、実はその結果、「この中で自分がやるのか……」と不安にあおられてしまったんです。そっちに意識がいかなくなるに従って、純粋に撮影を楽しめるようにはなりましたけど、ここからがまた大変(笑い)。最終回まで手術のシーンばかりですからね。でも、手術のシーンが楽しくてよかったです!

 ――手術シーンは専門用語など覚えることも多くて大変そうですが、楽しいものですか

 楽しいです! 大変な分、充実感もあって、1日が早く過ぎていくので。ただ、医療用語がたくさんあったりすると、ちょっと嫌ですね(笑い)。手元の動きをきっちりやりながら、難しい日本語をしゃべるのは大変! せりふの覚えがあいまいな状態だと、本番ですぐ自覚しますもん。「今日のオレ、ずーっとトーンが一緒だなあ」みたいな感じで(笑い)。その点、米倉さんはすごいですよね! いつもバッチリですから。もちろん裏では相当練習してらっしゃるんでしょうけど、僕が目にする米倉さんは“すごく肝が据わっている女優さん”という風情で……。撮影合間もみんなに優しいし、すごく強くてすてきな大人だと思います。

 ◇“失敗しないドラマ”で「失敗したなんて思いたくない」

 ――現場にはそうそうたる先輩方がいますが、何か学んだことはありますか

 いろんな経験を積んでこられた皆さんのお芝居を拝見しているだけで楽しいです。この間も(鈴木)浩介さんのお芝居を受けた段田(安則)さんが、「えっ?」と聞き返すような他愛もないお芝居の中にいろんなテクニックを詰め込んでらっしゃって……! 思わず「すごい芝居をされますよね!」と伝えたら、浩介さんが「絢斗くんは段田さんの年齢になるまでまだまだ時間があるからさ。それまでにどう成長して、どういう芝居をするのか……。そう考えると、楽しいよね」と。そういう話をさせていただけることが本当に幸せで! 実は、西田(敏行)さんにも何回か食事に連れて行っていただいたんです。まさか“西田敏行”と一緒に食事に行けるとは……信じられないですよね!「すごいな、オレ!」と思いました(笑い)。

 ――緊張しましたか

 そりゃ、しますよ!「オレ、早く酔っ払ってしまえ!」と思ってました(笑い)。西田さんしかり、ためになるお話をたくさん聞かせてくださる温かい先輩方に囲まれて、すごくうれしいです。皆さん、この作品が大好きで、心から楽しんで撮影されている! そういう姿を拝見するたびに、すごく力をいただけます。

 ――「自分もこうなりたい」と思ったりすることも

 します! ……でも、しなかったりもします。僕には「こうなりたい!」という理想が、昔からあまりないんですよ。人のまねをしても、それはただのまねごと。結局は、自分を掘っていくしかないと思うんです。

 ――自分自身はもちろん、役と向き合うことで、新しい自分を発見することもできましたか

 役に関しても、自分の人生に関しても、ひらめきを得る瞬間はありますね。お風呂に入っているときに、「あっ、分かっちゃった!」と突然気付くことが多いです。そういうときはお風呂を出た瞬間、忘れないように、ひらめいたことを鏡に書くんですよ。ただ、鏡って時間がたつと曇って、文字が消えちゃうんですよね(笑い)。だから、何回もなぞって書き直すんです。

 ――西山に関しても、風呂でひらめいたことがあったのですか

 そうですね。台本がボロボロになるように、お風呂で読んだりするんです。やった感を出すために(笑い)。そんな冗談はさておき、西山に関してもひらめいたことは多々ありましたね。「こういう言い回しにしよう」とか。もちろん、全部が全部そうやって決めているわけではないですけど、「なんかこのせりふ、言いづらいなあ……」と思ったときなんかは、お風呂でふと浮かんだリズムを取り入れることが多いです。思い浮かんだリズムは、台本にチョンチョンと印をつけておいて……そんな役者、ダメですね(苦笑い)。

 ――丁寧に向き合っているのですね

 でも、それだけでは対応しきれないことも多くて……。実は、「ドクターX」はまるでマンガのように、通常よりも激しいカット割りがあらかじめ決められているんです。先輩方はそこにすっと対応して演じられるんですけど、僕にはすごく難しくて……。なんてことのない場面で突然、アップで顔を映されたりすると、「どんな顔をしたらいいんだろう!?」と戸惑ったりもしますから。もちろん、作品独自のやり方と、自分独自のやり方をいいあんばいで融合できたらいいな、とは思っているんですけどね。

 ――とはいえ、何回もやっていると、最初よりは合わせやすくなってくるのでは

 確実にそうだとは思います。でも、コツをつかんできたときには撮影が終わっちゃう、という……。僕、流れに乗るのが遅いタイプなんですよね(笑い)。でも、皆さんに呼んでよかったと思っていただけるような芝居をしたいし、ラストに向けて頑張りたいです。“失敗しないドラマ”に出て失敗したなあ……なんて思いたくないですから(笑い)。

 ◇一度でいいから「失敗しないので」と言ってみたかった

 ――ターニングポイントを通過した西山は、第9話以降どうなっていくのでしょう

 一度でいいから劇中で「失敗しないので」とか「いたしません」と言ってみたかったんですけど、それはかなわず……(笑い)。西山は第9話以降も頼もしくはないんじゃないかなあ……。やっぱり頼もしいのは大門先生ですからね。頼もしい人間は2人もいらないと思うんですよ。だから、何だかんだ言っても、まだひよっこな西山の成長過程を丁寧に演じていければいいな、と考えて現場に臨んでいます。演じるキャラクターの意識が上がってくると、自分の意識も上がってきますし、楽しいですよ。第9話以降は西山にとってもショックな展開も待ち受けていますし、感情が常にめまぐるしく動いている状態ですね。

 ――では最後に、第9話の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします

 たくさんの方々にご覧いただいて、本当に感謝しております。第8話で大門先生に叱られた西山が、今後それをどう反芻(はんすう)し、どう立ち振る舞っていくのか……。第9話以降は「ドクターX」ファンの期待を裏切らない展開も待っていますので、ぜひご期待ください。

 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子を通して医療現場を描いた人気ドラマ。今作は第5シリーズとなる。

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