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津田健次郎:カイロ・レンは「人間味あふれるダークヒーロー」と魅力熱弁 ダークサイドに落ちた過去も

映画
SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」日本語吹き替え版でカイロ・レンの声を担当する津田健次郎さん(左)とカイロ・レン

 映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督)が15日、公開される。日本語吹き替え版では、前作に続いて、祖父のダース・ベイダーを崇拝するカイロ・レン(アダム・ドライバーさん)の声を津田健次郎さんが担当する。津田さんに、カイロ・レンの声を演じた前作公開後の心境やシリーズへの思いなどを聞いた。

 ◇不安定さがカイロ・レンの魅力 

 「最後のジェダイ」は、新たなる「スター・ウォーズ」3部作の第1作「フォースの覚醒」(2015年)に続く新作。前作「フォースの覚醒」は、「エピソード6/ジェダイの帰還」から約30年後を舞台に、フォースを巡る新しい“家族の愛と喪失の物語”が描かれ、ルークやハン・ソロ、レイアといった旧シリーズでおなじみのキャラクターも登場して話題となった。

 前作で主要キャラクターの1人のカイロ・レンの日本語吹き替えを担当した津田さん。ダース・ベイダーが好きという津田さんにとって、ダース・ベイダーを崇拝し、赤いライトセーバーを持つカイロ・レン役はなによりうれしいことだったという。「子供のころから見ていた作品だったので、すごくうれしかったですね。ダース・ベイダーってカッコいいなあと思っていて、一番好きだったので、その系統の、赤のライトセイバーを持てるということがうれしかったです」と笑顔で語る。前作出演時は、「プレッシャーではなく、ワクワク感が強かったですね。とっても楽しくやらせていただいたなあ、と」と振り返る。

 「カイロ・レンはこれまでいなかった悪役」と語る津田さんは、“不安定さ”が彼の魅力だと説明する。「あそこまで不安定なキャラは、これまでダークサイド側にはいなかった気がするんですよね。ダークヒーローの中では、最も親近感を覚えられる。人間味あふれるダークヒーローというか。ダース・ベイダーに比べるととても若々しいですし、彼の繊細さはとっても大きな魅力だと思います」と演じたキャラクターへの愛情を語る。

 演じる上では、その不安定さを大事にした。津田さんは「カイロ・レンはいろんな葛藤を抱える悩める青年で、たまに爆発しちゃったり、すごく不安定。そこをどう出していくかっていうことが一番のポイントでした。『フォースの覚醒』の前半は悪として描かれているんですけど、途中から『この人、何か違う』という……。で、仮面を脱ぐとさらにまた印象が変わる。彼の抱える葛藤をどう演じていくかに気を使いましたし、そこが難しいところだったかもしれないですね」と振り返る。

 カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーさんについては、「声が独特だと思った」と印象を語る。「とても特殊な声をしているような気がするんですよね。とても不思議な響きを持っていらっしゃっていて。その不思議さは大事にしたいところでした。『似せよう』というよりは、彼の持つ独特の色みたいなものを大事にすべきポイントと思っていました」と明かす。

 ◇“ダークサイド”に落ちた過去 「へこみの連続だった」

 「最後のジェダイ」でダークサイド側のカイロ・レンの声を再び務める津田さん自身は、“ダークサイド”に落ち込んだ経験はあるのだろうか。「あります、やっぱり20代のころは正直、挫折の連続」と津田さんは話す。「未成熟な部分だったり、何者でもない自分に対する葛藤しかないというか……。そういうものがずっと目の前の大きな壁のように立ちはだかっていて、焦りもあり。早く結果や立場が欲しい、という焦りですね。舞台役者としてスタートしていたので、いい表現ができるようになりたいとか、認められたいとか、そういう葛藤にまみれまくっているので、そういう意味ではダークサイドに落ちまくり(笑い)。へこみの連続でしたね」と懐かしそうに振り返る。

 では、そんなダークサイドから立ち上がるためには? 「気分転換で復活できるレベルのへこみではなかった」と苦笑する津田さんだが、「良かったのは、へこみ切ること。中途半端に落ちるのではなく、『本当にだめだな』『本当につまらない人間だな』という思いをしっかりと味わうところまで行く。そういうところまで落ちるのは苦しいですけど、それが一番、力になる」と経験談を披露し、最後には笑顔で、「もう下がらないんじゃないか、というところまで行っちゃうと、はい上がるしかないので。それはいい経験だったなと思いますね」と明かした。

 最新作は間もなく公開となるが、津田さんからみた「スター・ウォーズ」シリーズの魅力とは? 「全編を通して、あの壮大な宇宙の冒険活劇。その壮大さや物語の抑揚。そしてディテールの細かさ。世界観が確立されていますし、『R2-D2』『C-3PO』を筆頭にキャラが立っています。その総合力ですね」とファン目線で楽しそうに語った。

 <プロフィル>

 つだ・けんじろう。6月11日生まれ、大阪府出身。声優としてテレビアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」(海馬瀬人役)や「テニスの王子様」(乾貞治役)など人気作に多数出演。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」では祖父ダース・ベイダーを崇拝するカイロ・レン(アダム・ドライバーさん)の声を担当する。

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