女優の桐谷美玲さんの主演映画「リベンジgirl」(三木康一郎監督)が23日に公開された。今作は、東京大学を首席で卒業し、ミスキャンパスでグランプリという輝かしい経歴を持ちながらも、極度の“性格ブス”というヒロインの宝石美輝(たからいし・みき)が、フラれた相手を見返すために初の女性首相を目指して奔走する姿を描く。美輝を演じた桐谷さんと、美輝を支える政治秘書・門脇俊也を演じた鈴木伸之さんに話を聞いた。
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映画ではトンカツやネックレスなどが象徴的な存在として登場するが、勝負に挑む際の自身のジンクスについて、桐谷さんは「特にないですけど、靴下は右足からじゃなきゃ履けないです。全然ジンクスじゃないです(笑い)」と言い、「そう考えたら、左足から履くかな。験(げん)担ぎ、そういうのもあるかも」と鈴木さんも同意する。
2人に、これまで一番ハマったポップカルチャーを聞くと、桐谷さんは「ゲームは常に身の回りにあって、スマホのゲームもそうだし、ニンテンドースイッチでも遊んでいるし、ちょっと前だとドラクエ(『ドラゴンクエスト11』)もすごくやっていました」と言い、「ジャンルを問わず、ゲームは常に何かしらはやっています」と笑顔を見せる。
一方、鈴木さんは「音楽好きで、最近はワンオク(ロックバンド『ONE OK ROCK』)をよく聴いています」と切り出し、さらに「マンガはあまり読まなかったんですけど、『キングダム』から入り、今は『約束のネバーランド』にちょっとハマってます」と明かすと、桐谷さんは「いいね! 私もその2作品、大好きです」と思わず声のトーンが上がっていた。
印象に残っているシーンについて、取材時にまだ完成作を見ていなかった鈴木さんは「特報映像にもなっていた美輝がミス・グランプリに輝いたシーン」と鈴木さんは切り出し、「監督いわく、エキストラさんの人数もすごくて、みんなの携帯電話が一斉に鳴るというシーンがあるんですけど、そこが大変だったとおっしゃっていたので見てみたいし、その場面の桐谷さんもすごく見てみたい」と目を輝かせる。その理由を、「自分が出ていないシーンは楽しみです。清原(翔)くんのシーンもすごく楽しみだし、早く見たいです」としみじみ語る。
ヒロインとして登場シーンが多い桐谷さんは、「裕雅(清原さん)の事務所に来て、俊也が美輝を助けてくれるところはすごくカッコいい」と言い、「(俊也が)ネクタイを取ることで意思表示をするみたいな仕草も(鈴木さんが)自分で考えていて、すごいなと思いました」と感心する。聞いていた鈴木さんは「恥ずかしい」と照れ笑いだった。
アドリブはいつ思いつくのかと鈴木さんに聞くと、「香盤表(撮影スケジュール)が出て、たとえば前日、前々日にあのシーンを撮るというのが分かって、そのときに考えたりとか、現場入ってから見て思いついたりします」と明かす。
今作は政治を扱っているという側面はあるものの、桐谷さんは「話はまったく難しくなくて、明るい感じで見られる作品。今は実際の政治家の方もツイッターをはじめSNSをやっていらっしゃいますが、そういうところも今っぽい感じなのかなと思います。美輝のおしゃれさも見てほしいです」とアピールする。
鈴木さんは「桐谷さんの衣装に注目してほしい」と言い、「現場に行くたびに桐谷さんの衣装が毎回違うので新鮮でしたし、どれも似合っています。一方、僕はスーツの一張羅(笑い)で、微妙にネクタイが変わってるぐらい」と話し、「はやりみたいな、インスタもそうですし、衣装とかポップな作りになっているので、いろんな人に見ていただけるのでは」とメッセージを送る。
最後に自分が10年後どうなっているかを想像してもらうと、桐谷さんは「主婦」と言い、「(10年後は)38歳でしょう。なっていないと」と笑うと、「すてきな主婦になっていそう」と鈴木さんは主婦となった桐谷さんを想像していた。
そんな鈴木さんは、「10年後は何やっているんですかね。想像つかないです」と悩みつつ、「お仕事を続けて、もっともっと違う自分にはなっていたい。もっともっといろんな人に知ってもらえて、いろんな作品に出たり、年とともにいい男になっていけるような年の取り方をしていきたいです」と力強く語った。
<桐谷美玲さんのプロフィル>
1989年12月16日生まれ、千葉県出身。2006年に映画「春の居場所」でデビュー。その後、映画「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」(12年)、「100回泣くこと」(13年)、「女子ーズ」(14年)、「恋する・ヴァンパイア」(15年)、「ヒロイン失格」(15年)や、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、連続ドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)などに出演。報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)で火曜キャスターも担当している。
<鈴木伸之さんのプロフィル>
1992年10月14月日生まれ、神奈川県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、12年に映画「桐島、部活やめるってよ」、ドラマ「GTO」(フジテレビ系)などに出演。13年公開の「アラグレ」で映画初主演を務める。主な出演作に「ストレイヤーズ・クロニクル」(15年)、「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、連続ドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)、「東京喰種トーキョーグール」(17年)、「HiGH&LOW」シリーズなどがある。
(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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