ザ・リーダー:ノーリツ國井総一郎社長 野球で子会社立て直し 地域貢献への思いも

ノーリツの國井総一郎社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供
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ノーリツの國井総一郎社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を描き出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が14日午前5時から放送される。今回はノーリツの國井総一郎社長を紹介する。

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 國井社長は1955年生まれの64歳。中学から大学まで野球漬けの生活で、76年にノーリツに入社。最初は風呂釜の修理を担当し、「初めて直した日はガス漏れが心配で寝られなかった」と語る。47歳のとき、子会社への出向を突然命じられた。赤字だった子会社の社長になり、生え抜きの役員とぶつかりながらも業績を回復。その後、別の赤字子会社も再建し、リーマン・ショック後の2009年にノーリツの社長に就任した。

 1995年の阪神大震災では、本社が入るビルが倒壊、主力の明石工場が液状化の被害を受けながら、発生翌日から工場の一部を動かし、部品工場があった長田区では社員が人助けをしてから仕事をする日々だったという。そのときの教訓から、東日本大震災や熊本大地震の被災地には支援のためシャワー室を寄贈し、神戸ルミナリエでは清掃ボランティアも続けている。國井社長は「地域貢献が一番大事だと思う」と話す。

 番組では、神戸にあるショールームで、最新の給湯システムを國井社長自ら高井アナに紹介。國井社長が通う神戸・三宮の割烹(かっぽう)店では、子会社出向時に、生え抜きの役員に「経営は我々がやりますので、何もしなくて結構です」と言われながら、現場のキーマンとは野球がきっかけで打ち解けて業績回復を果たした思い出や「少年野球の指導者になりたい」という将来の夢などについて語る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを、高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞き、“関西経済の潜在力”を探る。次回は2月11日午前5時から、京都銀行の土井伸宏頭取を紹介する。

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