ザ・リーダー:関西エアポート山谷佳之社長 日本初の民間による空港運営 成功のカギは

関西エアポートの山谷佳之社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供
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関西エアポートの山谷佳之社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を映し出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が8日午前5時から放送される。今回は、日本で初めて民間企業による空港運営に乗り出し、関西国際空港と伊丹空港、さらに4月から神戸空港を運営する関西エアポートの山谷佳之社長を紹介する。

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 山谷社長は、1956年生まれの61歳。神戸大学農学部で農業政策を志し、上級国家公務員試験を受けたが失敗したため、当時比較的新しかったリース業の現オリックスに入社した。その後、グループの信託銀行や不動産会社などの社長を歴任。2016年4月からオリックスとフランスの空港運営会社の共同事業体である関西エアポートで、日本初の空港運営を手がけた。

 44年間で約2兆2000億円という巨額を投じて空港運営権を獲得、毎年490億円を支払わなければならないが、インバウンド効果などでそれを上回る利益を出し、業績は絶好調だ。だが、「順風満帆じゃない。出足順調くらいかなあ」という山谷社長は好調の理由を「完全24時間空港にある」と語る。

 番組では、大阪の超高層ビル「あべのハルカス」14階にあるふぐの名店「春帆楼」で、山谷社長とふぐ料理を楽しみながら、前職・オリックス時代の思い出や関西エアポートの未来、自身の夢などを聞いた。山谷社長は、空港に関わった4年間を「むちゃくちゃ早かった。1、2週間くらいの感じ」だと振り返り、疫病や経済危機などいつか来る逆境への備えを重視し、「悪い時に耐えるのは難しいことだが、会社の本当の実力が問われる」と語る。さらに、「(部下が)ネガティブな言い方で報告に来るとイラッとする」というポジティブな山谷社長の生き方に迫る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞く。次回は8月12日午前5時から、大阪商工会議所の尾崎裕会頭を紹介する。

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