ザ・リーダー:ファミリーマート澤田貴司社長 ユニクロ急成長の仕掛け人 古巣の意向で念願の小売業に

ファミリーマート・澤田貴司社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供
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ファミリーマート・澤田貴司社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を映し出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が13日午前5時から放送される。今回は店舗数業界第2位のコンビニチェーン「ファミリーマート」の澤田貴司社長を紹介する。

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 澤田社長は1957年生まれの60歳。上智大学を卒業後、後にファミリーマートの親会社となる伊藤忠商事に入社。米国でセブンイレブンの経営再建に携わったのをきっかけに、38歳で当時の社長に「小売業がやりたい」と“直訴”するリポートを提出し、組織も予算もついたものの実現しなかったため退社を決断。まだ規模が小さかったユニクロのファーストリテイリング社に入社し、フリースを大ヒットさせ、ユニクロが急成長するきっかけをつくった。そして2016年、伊藤忠商事の意向を受け、ファミリーマートの社長に就任する。

 「現場を知らないと社長は務まらない」という澤田社長は、就任時に店舗で研修を受けるほど徹底した“現場主義”を貫く。店舗に隣接する研修所では、高井アナに伊藤忠商事時代に社長に“直訴”したという分厚いリポートを見せ、「全く後悔はない」という退社のいきさつを語る。また、「伊藤忠の中で全否定されていたことを全部肯定してくれた」というファーストリテイリングの柳井正社長の思い出、20年後にその伊藤忠商事からファミリーマート社長就任の依頼を受けたことを「本当にうれしかった」と振り返り、さまざまなことに「感動した」と話す。そんな澤田さんの熱い生き方に迫る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞く。次回は6月11日午前5時から、関西ペイントの石野博社長を紹介する。

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