注目映画紹介:「ちょっとまて野球部!」須賀健太、小関裕太、山本涼介の野球部男子のユルユルな青春が笑える

映画「ちょっとまて野球部!」のビジュアル (C)2017 ゆくえ高那・新潮社/「ちょっとまて野球部!」製作委員会
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映画「ちょっとまて野球部!」のビジュアル (C)2017 ゆくえ高那・新潮社/「ちょっとまて野球部!」製作委員会

 高校の野球部の日常をほのぼのと描いた「ちょっとまて野球部!」(宝来忠昭監督)が、27日から池袋HUMAXシネマズ(東京都豊島区)ほかで公開される。原作は「GOGO(ゴーゴー)バンチ」(新潮社)に連載中のゆくえ高那さんの漫画「ちょっとまて野球部! 県立神弦高校野球部の日常」。主演は、「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)など子役から活躍してきた須賀健太さん。お茶出しにこだわりを持つ乙女系男子・秋本役を小関裕太さん、マイペースな天然男子・宮田役を山本涼介さんが演じる。この野球部3バカトリオがユルユルとしたやりとりで笑わせる。

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 県立神弦高校野球部は日本一平均的なチーム。1年生の大堀(須賀さん)、秋本、宮田は授業が終わると、喜び勇んで部室へ直行。3年生が部活に来なくなり、部室を自由に使えると思いきや、2年生が立ちはだかり、グラウンドで雑草むしりやお茶入れを命ぜられる。そんなある日、大堀が追試で赤点を取ってしまって再追試になる。それに落ちると、合宿に参加できないのだが……という展開。

 野球部一のバカと称される無邪気な大堀。武骨なやかんにカモミールティーを入れる乙女心の持ち主の秋本。なぜか光合成をして自分の世界に入ってしまう宮田。3人がそろうと、ゆる~い空気で、これからの野望や監督の悪口やら会話が延々と続き、まるでコントのようだ。元々知り合いだったという3人が、アドリブも交えながらほのぼのした空気を作り出している。「部室あるある」的な細かいエピソードや部活帰りのお好み焼き屋など、何気ない男子高校生の日常が、ユルユルした青春として描かれる。

 野球部を題材にしたマンガなのに熱血な野球プレーは出てこない原作を、ドラマ「孤独のグルメ」シリーズなどの宝来監督が雰囲気そのままに映画化した。主題歌は、「Shout it Out」の「アフタースクール」。(キョーコ/フリーライター)

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