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注目映画紹介:「祈りの幕が下りる時」阿部寛の鬼気迫る“ラスト加賀恭一郎” 両親との過去も明らかに

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映画「祈りの幕が下りる時」のビジュアル (C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

 東野圭吾さん原作の「新参者」シリーズ完結編「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)が、27日にTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開される。2010年に放送された連続ドラマ「新参者」(TBS系)からスタートしたシリーズもついに完結編。俳優の阿部寛さんが演じる警視庁日本橋署の刑事、加賀恭一郎もこれで見納めかと思うと、寂しさが募る。松嶋菜々子さんが演じる今作のヒロインの不幸な生い立ちに、失踪した加賀自身の母親の話も絡み、謎解きの面白さに加え、親子の絆を骨太に描いた心にずしんとくるストーリーだ。

 阿部さん主演の「新参者」は、10年4~6月にTBS系「日曜劇場」枠でドラマが放送された。その後、2本のスペシャルドラマ「赤い指」(11年)、「眠りの森」(14年)が制作され、12年には映画「麒麟の翼~劇場版・新参者」が公開されるなど人気シリーズとなった。

 今回の完結編は13年9月に発売された「加賀恭一郎シリーズ」10作目の「祈りの幕が下りる時」(講談社)が原作。これまで明かされていなかった加賀の“母の失踪の謎”が明らかになる。東京都葛飾区小菅のアパートで、滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見され、アパートの住人、越川睦夫も行方不明になっていた。2人の接点が見つからず、捜査は難航。加賀は押谷が中学の同級生で舞台演出家・浅居博美(松嶋さん)を訪ねて東京にやって来たことを突き止める……という展開。山崎努さん、及川光博さん、溝端淳平さん、田中麗奈さん、伊藤蘭さん、小日向文世さんらが出演。「半沢直樹」や「下町ロケット」など数多くのヒットドラマを手がけた福澤監督が手がけた。主題歌はJUJUさんの「東京」。

 これ以上の完結編はないだろうという珠玉の仕上がり。ストーリーに主人公・加賀の親子関係が巧みに絡み、山崎さん演じる父との確執、伊藤さん演じる母の失踪の全貌が明らかになる。どうして加賀は日本橋署勤務にこだわるのか。そもそも加賀とはどういう生い立ちでどんな性格の人物なのか。今作ですべてがはっきりしてスッキリした。

 一方、松嶋さん演じる浅居博美の生い立ちも“えげつない”。母が借金を作って男と駆け落ちし、残された父と夜逃げ。追い詰められた父娘のとった行動とは……。殺人事件の謎が一つずつ明らかになっていくにつれ、そうならざるを得なかった父娘の悲しい運命にやり切れない思いでいっぱいになった。

 阿部さんは今回、「加賀は筋肉質ではないだろう」と他の撮影のためにつけた筋肉を落とし、体重も15キロ減らしたという。8年演じた加賀のキャラクターを熟知しているからこそ鬼気迫る役作りで見せた阿部さんの“ラスト”加賀恭一郎は見逃せない。

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