科捜研の女:3月に放送200回 足かけ19年、沢口靖子「愛される作品になった」

放送200回を迎える連ドラ「科捜研の女」で主演を務める沢口靖子さん(右)と共演の内藤剛志さん(C)テレビ朝日
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放送200回を迎える連ドラ「科捜研の女」で主演を務める沢口靖子さん(右)と共演の内藤剛志さん(C)テレビ朝日

 女優の沢口靖子さんが主演する、現行の連続ドラマで最長の歴史を誇る人気シリーズ「科捜研の女」(テレビ朝日系)が、3月15日放送の第17シーズン17話で1999年10月の放送開始から数えて通算200回を迎える。沢口さんは「台本の表紙にあった『放送通算200話』という文字を見て思わず込み上げてくるものがありました。『科捜研の女』に出会ったのは私が30代半ばのころ。こんなにも息の長い作品になったこと、視聴者の皆さまに愛される作品になったことに本当に感謝しています」とメッセージを寄せている。

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 「科捜研の女」は、京都府警科学捜査研究所、「通称・科捜研」の法医研究員・榊マリコが、法医学、化学、文書鑑定などの専門技術を駆使して、現場に残された遺留品から研究所の仲間たちと事件の真相に迫る姿を描く人気ミステリードラマシリーズで、1999年にスタートした。第17シーズンは沢口さんのほか、内藤剛志さん、若村麻由美さん、風間トオルさん、金田明夫さん、斉藤暁さんらおなじみのメンバーも出演している。

 これまで195話が放送され、平均視聴率は12.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)。歴代最高視聴率は17.1%で、2008年6月12日放送の第8シーズン8話と11年10月20日放送の第11シーズン1話で記録。なお、第17シーズンの平均視聴率が12.0%で、最高視聴率が13.1%となっている。

 沢口さんは、ドラマの魅力について「毎シーズン新鮮に感じられる練られた脚本の面白さ、最新の科学を駆使して事件が解明されていく面白さ、そして最後に登場人物の心に深く迫っていく人間ドラマだと思います。台本を読んでいると、ときどき私もこの犯人役やりたいな、と思う時もあります(笑い)」と話している。演じてきたマリコについては「思考のスピードが速くて行動派、テキパキとした感じを表現しようと心がけてきました。ちなみに私はマリコとは対照的におっとりしていて慎重派です」と、語る。

 さらに「200話の間でマリコのキャラクターにも変化はあったと思います。例えば、当初は『科学はうそをつかない』というせりふがよくあり、科学に100パーセント傾いている人だったのですが、シリーズを重ねてたくさんの事件を解決していくうちに人としても成長し、視野が広がって人間を優しく見つめるようになってきた」と話す。

 また、マリコの“良き相棒”でもある土門薫役の内藤さんについては「土門刑事はマリコにとっての一番の理解者、尊敬と信頼の絆で結ばれている存在だと思っています。個人的には内藤さんはお芝居のことを相談するといつもおおらかに受け止めてくださり、私を支えてくださる存在」とコメントしている。

 内藤さんは、放送200回を迎えることについて「沢口さんの真面目で何事からも逃げない、曲がったことが嫌いだけどユーモアのセンスもある、というパーソナリティーがマリコととてもマッチしていると思います。まさに沢口さんそのものと言えるぐらい。そこを視聴者の皆さまに受け入れていただいたことが200回も続いた理由だと思います」と語っている。

 200回目となる第17シーズン17話は、人気ラーメン店が火事となり、男性とみられる遺体が発見されるが……という展開。13年放送のクリスマススペシャル以来の出演となる、芝監察官役の戸田菜穂さんのほか、足立梨花さん、升毅さん、宮地雅子さん、深水元基さんもゲスト出演する。放送200回を記念して「ファンの皆様が選ぶ もう一度見たい! 『科捜研の女』名作エピソード・人気投票」が15日から公式サイトで実施され、上位に選ばれたストーリーが、3月上旬から関東ローカルで放送される。

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