海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
アイドルグループ「AKB48」の横山由依さんが、4月スタートのドラマ「はんなりギロリの頼子さん」(関西テレビ)で連続ドラマに初主演することが27日、明らかになった。目つきの悪い京女・新堂頼子を演じる京都出身の横山さんは「正直とても驚きましたが、うれしかったです」と明かしながら、主人公について「私も目がきつい印象を持たれてしまうのがコンプレックスなので、目つきのせいで勘違いされてしまう感じが共感できました」と話している。
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マンガサイト「WEBコミックぜにょん」(コアミックス)で連載中のあさのゆきこさんのマンガが原作。京都のたばこ屋の看板娘で店主の頼子を中心に、京都を訪れる人たちとの交流を描いている。頼子は、目つきが悪く無愛想で、人を「ギロリ」とにらんでしまうが、実はお人よしで優しい性格という設定。
ドラマは、原作マンガに新たな人物やエピソードを加えたもので、京都に来たばかりの雑誌編集者・山田優一を俳優の中尾暢樹さんが演じる。京都に転勤したばかりの雑誌編集者の優一は、フランス人夫婦を案内しようとするが、逆に迷わせてしまう。優一は、近くにあったたばこ屋の頼子に助けを求めると、ギロリとにらみながらも流ちょうなフランス語で案内。「フランス語は、観光客を案内するうちに自然に身についた」という頼子だが、店の奥には外国語の教材が山積みになっていた。優一は頼子と打ち解けるが、なぜか京都弁を話さない頼子の意外な過去を知る……というストーリー。4月から関西ローカルで深夜に放送される予定。1話30分で全4話。
◇横山由依さんのコメント
――話をもらった時の率直な感想は。
正直とても驚きましたが、うれしかったです。連続ドラマ初主演なので、私でいいのかな?と思いました。
――原作マンガを読んだ感想は。
京都の知らないことがたくさん出てきたので、勉強になりました。私も目がきつい印象を持たれてしまうのがコンプレックスなので、頼子さんが目つきのせいで勘違いされてしまう感じが共感できました。頼子さんは、自分の気持ちをうまく伝えられない不器用なキャラクターですが、私も自分の思っていることをうまく伝えられないときがあるので、似ているなと思います。頼子は、いろいろな人に京都を教えてあげるキャラクターなのですが、私も分からないことはすぐ携帯で調べて、人に教えることが好きなので、情報通な頼子さんに共感できました。
――台本を読んだ感想や、横山さんが思い描く頼子のイメージは。
勘違いされやすいけれど、実は人思いでとても優しい人。困っている人を助けたりすることを当たり前のようにさらっとできる人というイメージです。
――撮影に向けて、役作りなど心がけたことは。
山田との距離が少しずつ縮まっていくストーリーですが、そこはあまり意識せず、演技をしながら思ったままを表現しました。山田はおっちょこちょいで可愛いところがあって、そこは素直に可愛いなと思いましたし、コインランドリーのシーンがあるんですが、そこはとても切ない気持ちになりました。撮影では、実は山田を演じる中尾さんにリードしてもらいながらやっています。
――京都の知識や、京都ならではのしきたりが出てきます。横山さんの冠番組で京都を紹介する「横山由依(AKB48)がはんなり巡る 京都いろどり日記」(毎月1回、水曜深夜1時55分~)で学んだ知識や、生かされていることなどはありますか。
ロケ地になっている二条小屋さんは、以前「京都いろどり日記」で行かせていただいたことがある場所ですし、頼子さんの家として使用させていただいている、おくどさん(かま)のあるおうちも以前ロケでおうかがいしていて、お母さんが「久しぶり!」って話しかけてくださったりしました。今回のドラマでの撮影場所はすべて「京都いろどり日記」で行っているので、共演者に説明できます!
――ドラマの見どころは。
京都のしきたりや文化を知っていただけるし、京都の街並みがたくさん出てくるところです。ちょっとした恋のお話もあるので、キュンってしていただけると思います。
――現場の雰囲気はいかがですか。
もう最高です! ずっと一緒に番組をやってくれているレギュラー番組のスタッフさんがたくさんいるので、安心感の中でさせていただいています。ドラマの現場で初めてお会いしたスタッフさんも、おっとりした方が多くてとてもやりやすいです。また、映像が「京都いろどり日記」の映像美と同様、本当にすごくきれいでうれしいです。
――連ドラならではの苦労や、現場で何か苦労していることなどありますか。
1話を撮って4話を撮って……というふうにいろいろなシーンを撮影するので、ちょっと混乱することがあります。やはり京都はとても寒くて、寒さにも苦労しています。
◇中尾暢樹さんのコメント
――撮影に向けて、役作りなど心がけたことなどありますか。
台本を読んで、山田という人物は自分に近いと思いました。プロデューサーさんにお会いしたときにも「中尾くんは役に合っている」といわれたので、純粋に東京から京都に来て感じる驚きなど、自分の気持ちに素直にやろうと思っていました。今まではヒーローやカッコいいクールな役をたくさんやってきて、作りこむ役が多かったのですが、今回は、あえて役者モードに入らないように意識して、普段の、気を許した人にしか見せないような表情をしているので、多くの人に見てほしいです。
――台本を読んだ感想や、中尾さんが描く山田のイメージは?
原作を読み、台本を読んで、温かい話だなと思いました。全体的に2人芝居が多くて、会話劇なので、実際に京都に住んでいる方たちから見たら「あるある」ということなのかな。山田は「憎めないアホだな」と思います。違う人が言ったら裏がありそうだけど(笑い)、山田が言ったら本当にそう思っているんだなというような純粋さがあるなと。
――横山さんと共演をした感想は?
横山さんは、スタッフさんからも愛されているなあと感じました。横山さんの人柄で、チャンスももらえるんだろうし、撮影現場の優しい雰囲気を作ることができるのだなと思います。初めてお会いしたときから、自分に対して厳しい方なんだろうなと思っていて、とても尊敬しています。頼子とは、似ているところが多いんだろうなと感じました。接していくうちに実は心配性なんだろうな、とも思いました。
――京都の雰囲気や現場の様子はいかがですか。
京都は、どんな場所でも風情があり良い雰囲気だと思います。現場はとても楽しいです!! 皆さん長い間一緒にやっているチームなので、関係ができているということもあって、現場がとても優しいです。常にみんな笑っていて、すごくお芝居のしやすい環境! キャストの皆さんが良い方で、本番が終わったらみんな笑っていて、とてもいい現場です!
――ドラマの見どころは。
京都の街並みがたくさん出てくるところと、それぞれのキャラクターがいろいろなものを抱えていて、人間関係が面白いところです。また、見終わったら京都に行きたくなるリアリティーのあるドラマだと思います。あと、横山さんの「ギロリ」を楽しみにしてください。強烈なので! 普段の横山さんとは全然違う、強烈な目をされるので、それも見どころです!
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