ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話大系」で知られる森見登美彦さんの人気小説が原作の劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」が8月に公開される。監督は29歳の新鋭で長編アニメ初挑戦となる石田祐康監督だ。会見でも蒼井優さんら出演者からいじられ、関係者の笑いを誘った。石田監督の横顔を紹介する。
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「ペンギン・ハイウェイ」は、頭の良い小学4年生のアオヤマ君(北香那さん)の住む町に突然ペンギンたちが現れる。不思議な現象に、仲良しの歯科医院の「お姉さん」(蒼井さん)が関わっていることを知ったアオヤマ君は、海のない住宅地に現れて消えたペンギンの謎を解く……というストーリー。多くのヒット作を持つ森見さんだが、少年時代を描いている「自分の原点」という特別な存在の作品だという。
石田監督は、1988年生まれ、愛知県出身。高校在学中にアニメを製作し、京都精華大マンガ学部アニメーション科に進学した。2009年に発表したショートアニメ「フミコの告白」が第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞。13年に劇場デビュー作となる「陽なたのアオシグレ」を公開し、第17回文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門の審査員特別推薦作品に選出された。
1日に開かれた会見で、石田監督は「自分はアニメ業界の中でまだまだぺーぺーです。これから頑張って作っていこうと思うのですが、こんな晴れ晴れしい作品の上で、頑張ることができてうれしく思います」と初々しくあいさつ。緊張のあまり言葉に詰まったり、うっかりマイクを忘れてコメントしようとするなど随所に“天然”な雰囲気を見せつつ、丁寧に受け答えをしていた。
監督が目立つと感じとった蒼井さんは「『ペンギン・ハイウェイ』より、石田監督のキャラクターに注目が集まりそう」といい、森見さんも「私もかなり緊張をしてこの場(会見)に来たのですが、監督がそれを上回る緊張ぶり。非常にこちらとしては助かります」と監督をいじるなど、結束の固さを見せた。
作品については真剣に語った石田監督は、「私の子供時代の記憶を思い出して作っています。作中で、アオヤマ君が川の水源をたどるシーンがあるのですが、『(同じことを)子供のころにした』と懐かしい気持ちになった。アオヤマ君が面白そうにやってくれるので、(製作する)こちらも乗れる。少年の気持ちになって作ってみようと思える」と意気込んでいた。
同作を製作する「スタジオコロリド」は、11年に設立。社長はフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」を手掛けた山本幸治さん。同社では石田監督や、スタジオジブリ出身で「ペンギン・ハイウェイ」のキャラクターデザインを担当する新井陽次郎さんを中心に20代の若手クリエーターが集まり、デジタル作画のアニメながら、繊細かつ温かみのある表現を追求するという。
作品の発表にあたり、リリースで済ませるのでなく、知名度の高い蒼井さんを声優に起用し、会見を開くなど、周囲の期待度の高さがうかがえる。会見でも石田監督が「本当にたくさん(メディアが)おられますね」と驚くほどだった。
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