西郷どん:徳井優が“殿”渡辺謙の素顔語る 脇役の“極意”も? 鹿児島でトークショー

大河ドラマ「西郷どん」トークショーに登場した山田為久役の徳井優さん (C)NHK
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大河ドラマ「西郷どん」トークショーに登場した山田為久役の徳井優さん (C)NHK

 俳優の鈴木亮平さん主演のNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」のトークショーが鹿児島市内で10日に行われ、山田為久役の徳井優さんが登場した。山田為久は、渡辺謙さん扮(ふん)する薩摩藩主・斉彬の側近で、徳井さんは「お芝居の上手な人とやると上手に見えると役者仲間でよくいわれるが、今回は渡辺謙さんとのお芝居が多かったので、とてもありがたかった。謙さんは半端ない熱量をもって芝居に向き合っている」と“殿”の素顔を語った。

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 山田為久は、国難に向けて「日本の国の形を変える」と宣言する斉彬の壮大な計画を支え、忠義を尽くそうとするが、その本意が時折理解できず、翻弄(ほんろう)される……という役どころ。徳井さんは「山田という役は、わりと多い苗字なので、架空の人物なのかと思って、最初に衣装合わせで監督に聞いたら、実在の山田為正というモデルの方がいらっしゃると怒られた」と苦笑い。さらに「何回も同じシーンを撮影しているうちに肝心の自分の方にカメラが向くときに、3回もセリフを間違えたうえに、声がかれてしまった」と鹿児島ロケの思い出を語った。

 また、徳井さんは「渡辺謙さんほど、お芝居に厳しく向き合う方を見たことがない。謙さん自身も、殿の役への思いもあるのだと思う」「自分も呼ばれる前に現場に入るタイプだが、渡辺謙さんはものすごく早く現場に入って、いろいろとチェックをしたりスタッフとお話ししたりしている」と“殿”に心酔の様子で、「実際の撮影では、渡辺謙さんのアイデアで、山田がとぼけたお芝居をするシーンもあったが、残念ながら編集では落ちてしまった」と撮影の裏話も語った。

 そんな徳井さんは観客から「脇役を演じる醍醐味(だいごみ)」を聞かれると、「ワンカットで、『あー、出ていたんだ!』と思われるような芝居をしたい。怒られてもいいから、思いっきり芝居をして、その姿を見てもらえたらありがたい」と回答。「他の人と違ったトーンで返事をするなど、わざと目立ってみたりしている」と“極意”を明かし、来場者の笑いを誘っていた。

 「西郷どん」は、明治維新150年となる2018年放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留める。斉彬の密命を担い、西郷は江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒。やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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