福本莉子:8代目東宝シンデレラが銀幕デビュー 阿部寛主演「のみとり侍」で江戸の町娘に

映画「のみとり侍」に出演する福本莉子さん (C)2018「のみとり侍」製作委員会
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映画「のみとり侍」に出演する福本莉子さん (C)2018「のみとり侍」製作委員会

 長澤まさみさんや浜辺美波さんらを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションで2016年にグランプリに選ばれた福本莉子さんが、時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督、5月18日公開)に出演し、スクリーンデビューを果たすことが27日、分かった。福本さんは、阿部寛さん演じる主人公・小林寛之進が猫ののみとりを命ぜられて、暮らすことになる長屋の住人の娘・おみつを演じる。読み書きを無償で教えてくれる佐伯友之介(斎藤工さん)に秘かな恋心を抱く役どころという。福本さんが撮影に臨む模様が収められた映像も公開された。

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 福本さんは00年11月25日生まれ、大阪府出身の17歳。16年の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでは、応募総数9508人の中から面接審査などを経て、グランプリに選ばれ、芸能界デビューした。

 今回公開された映像では、福本さんが撮影の感想を聞かれ「緊張します」と答える場面や、撮影の合間に共演の阿部さん、斎藤さんの印象を聞かれている姿などが収められている。

 映画は小松重男さんの歴史小説「蚤(のみ)とり侍」(光文社文庫)が原作。飼われている猫ののみ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍の姿を描く。寺島しのぶさん、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演している。

 福本さん、鶴橋監督のコメントは以下の通り。

 ◇福本さんのコメント

 初めての映画が時代劇で、撮影所が京都の太秦にある東映撮影所という伝統ある場所。そして阿部寛さんはじめ豪華なキャスト陣に驚きました。京都の太秦での撮影はまるで異国に来たような感じで、太秦に着いたらかつらをかぶり、着物を着るというルーティンが今までにない経験だったので毎日とても新鮮でした。おみつは長屋の子供たちの中でも最年長でしっかり者。みんなのお姉ちゃんなので、撮影に入って、まずは子役の子供たちとの距離を縮めるために積極的に話しかけて仲良くなりました。そして斎藤工さん演じる友之介に恋心を抱いている女の子であることをしっかりと意識して演じました。阿部さんも斎藤さんもとても優しくしてくださり、すてきで紳士な方々でした。ある日の撮影の後、鶴橋監督に「うまくいったね」と声をかけていただけたことが、ものすごくうれしかったです! 鶴橋組でのこの経験を大事に今後は、お仕事一つ一つを大切にして全力で取り組んでいきたいと思います。「のみとり侍」は若い世代の方も楽しめる時代劇になっていると思うのでぜひ見てください!

 ◇鶴橋監督のコメント

 (福本さんが)オーディションに来た際には、長屋の子供にしては大きくてきれいな子だなという印象でした。そこからイマジネーションが膨らみ、おみつは寺子屋の先生である友之介に憧れて、初恋という気持ちが芽生えているという役柄にしました。それを福本さんはただ、その場にいるのではなく、何とか友之介の身の回りのことを手伝いたい気持ちを秘めた様子をうまく演じてくれましたね。撮影現場では、はしゃいでいる子供達の中で一緒にならずに密かに座っている。それでも一度、演技が始まるとしっかりと長屋の子供たちのリーダーになっているのを見たときは、今後女優として間違いなく伸びていくだろうと思いました。時代劇であれ現代劇であれ、期待することがいっぱいある女優ですね。

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